見方を変えれば、長所が短所になるわけであるし、短所が長所にもなるわけでのある。

見方を変えれば、長所が短所になるわけであるし、短所が長所にもなるわけでのある。

投稿者:マルコ 投稿日時 2014/2/21 23:19
以前、マルコは栃木県宇都宮市の県総合文化センターサブホールで行われた市原さんの講演会に行ったことがあります。

市原さんの講演会は最初の出だしは良い感じのありました。市原さんの今までの女優人生の話。まんが日本昔ばなしの声優時代の話。市原さんに対しての質問時間を設けていたのが、何よりも嬉しかったです。マルコは『あの市原さんに質問できる。』のだと思うだけで胸が躍りました。

質問時間になって、マルコを含めて何人かの人が市原さんに質問しました。マルコの後に質問したおばさんが原因で会場の雰囲気が冷めた感じになったのを今でも覚えています。そのおばさんは何か心の中に悲しさと言うか、寂しさを抱えている人のようで、市原さんに自分の人生相談を聴いてもらい、元気をもらおうと思っていたのだと思います。質問の内容はハッキリと思い出せないのですが、あまりに暗すぎて思い出したくも無いような内容だったのを覚えています。

そのおばさんが質問を重ねていく中で、会場の空気がどんどん冷めていくのをマルコは感じました。でも、市原さんはそんなおばさんの話にも、ちゃんと耳を傾け、自分の意見を述べ丁寧に質問に答えていました。これは、偉いと思いました。私だったら、「そんな質問するなよ!!」と怒るところですが、さすがは大物です。そんなことはしませんでした。

市原さんがおばさんの質問に答えた後、会場はとても明るい話などできそうも無い雰囲気でした。市原さんはその雰囲気を感じ取ったのか一言「なんか白けちゃったわね・・・。」と困った顔。もうこれ以上、質問に答えるのを続けていられないと思ったのでしょうか、おばさんの質問を最後にして、さっさと質問時間を切り上げて「ちいちゃんのかげおくり」の朗読を始めました。

朗読の前におばさんの質問のせいで会場が冷めた雰囲気になってしまったせいなのか、それとも、私の勝手な推量なのか、今までの市原さんの優しい雰囲気がガラリと変わって恐ろしい雰囲気になってしまったのを感じました。言葉に出したわけではありません、行動に出したわけではありません、市原さんの体から立ち上る物の色が恐ろしいものに変わったような気がしたのです。「ちいちゃんのかげおくり」は、話の中に引き込まれるような迫力のある話でした。講演会が終わった後、私は雰囲気のせいなのか、気に当てられたせいなのか、頭が痛く気分が悪かったのを覚えています。

市原さんに元気をもらおうとして質問をしたおばさんの気持ちも、わかります。きっと、自分の気持ちが弱くなっていたから、市原さんの元気を分けてもらいたかったのだと思います。でも、講演会の雰囲気を台無しにしてしまう質問は避けた方がいいと思いました。

市原さんも、講演会の雰囲気を台無しにしてしまうようなおばさんの質問にちゃんと耳を傾け、真摯になって答えたのは素晴らしいと思います。なかなか、並の人間にはできないことです。でも、ちょっと最後の方の態度が冷たかったかな?と思いました。

見方を変えれば、長所が短所になるわけであるし、短所が長所にもなるわけでのある。

このことから考えると、市原さんってとてもすごい女優さんなのかもしれないと言うことです。市原さんって2014年現在で78歳です。もうすでにご高齢の領域に入られているのです。それにもかかわらず、言葉や行動に出さずに、震撼させることができたのですから。この能力を演技に転用したら、たぶん、ものすごいと思います。
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