へぇ・・・。市原さんが栃木に来るのですか?

へぇ・・・。市原さんが栃木に来るのですか?

投稿者:宮っ子 投稿日時 2013/1/18 23:33
マルコさんの書き込みを読んで市原さんの事について私も詳しい情報を知りたくなってきました。以前私がどこぞで見かけた、市原さんのインタビュー記事を書き込みします。マルコさんの役に立つといいのですが・・・。


20年ほど前から、わたしは全国各地で朗読の公演を行っています。音だけである情景を表現するのはすごく難しいことですが、そのぶん聞く人は想像力を膨らませるので、物語の世界が無限に広がります。テレビの画面で見るのとは違う、声の響きやリズムといった朗読特有のものに子どもは興味をもちます。朗読の題材には、あまんきみこさんの「ちいちゃんのかげおくり」や野坂昭如さんの「戦争童話集」を読みますが、いずれも戦争の悲惨さを美しい文章でつづっています。ドキュメンタリーや小説など、戦争を伝える作品はいろいろあるけれど、詩的に世界を高めて、子どもから老人までどの世代にもわかりやすく、美しく仕立てている童話は本当にすばらしいと思います。
 朗読でいちばん大事なことは、自分がどれだけ作品にほれ込むかです。好きであればあるほどやっぱり思いがこもります。「好きな味わいを自分がたくさんもつこと」が朗読の大事なとこだと思います。それから矛盾するかもしれませんが、気持ちは「乾いて」いないと。読みに感情が入らないほうがいいのです。遠野の昔話を語るおばあさんは「乾いて」いるでしょう。非常にリアルに現実を伝えている。多くの悲しみを乗り越えてきた人の話は、ベタついていません。
 聞く相手が子どもであっても、対等に向かい合うことです。聞かせてあげるとか教えてあげるとかではなく、わたしの苦しみはこうだったんだってことを訴えかけることです。そうすれば子どもは必ずこっちを向きます。そして、子どもにも話をしてもらう。子どもの思いを聞く、朗読はそのための材料になればいいと思います。朗読はただ聞かせて終わりではありません。
 わたしは戦後の食糧難を生きてきた幼児体験があります。子どもを飢えさせてはいけない思いや、戦争で亡くなった人たちのことを忘れてはいけないという思いを胸に朗読をしています。ああ戦争は嫌だな悲しいなってことが、ちょっとでも伝わればいいですね。
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