まんが日本昔ばなしの声優・常田富士男さんのインタビュー記事より まん日の声優をやっていた頃の裏ばなし(何かの参考になれば・・・。)
投稿者:マルコ 投稿日時 2013/1/5 22:26
―核家族化ということでしょうか。
常: そうですねぇ~…、僕らが小さかったころは何世帯もが一緒の大家族の中で育ってきましたから、そういう昔ながらのものがだんだん分散されてきてるんですねぇ…、贅沢になってきてるっていうのかな。何となく繋がりというのが薄くなってきてる気がしてね。最近よく言うじゃないですか? そういう繋がりなんかを絆、絆って。
―さみしい気がしますね。
常:そうですねぇ~。
―では最近の若いお父さん、お母さんたちにメッセージをいただけますか。
常: (20秒くらい沈黙…)…、日ごろ子どもの目や顔をしっかり見てあげてください。良いとか悪いとかをすぐに決め付けて言わないようにしてあげてください。他人に対して良い悪いを言うのを僕はあんまり好きじゃないんですよね。人間、良いところもあれば悪いところもあるんだからさ(笑)。
―ですよね(笑)。
常:自分でもそんな余裕を持ちたいよなぁ~って、いつも思ってるけどなかなかね(笑)。やっぱり余裕のある目で相手の目、目付き、子どもの姿をちゃんと見てあげられる親でありたいし、いてほしいと思います。
―そうですね、やっぱり自分にも余裕がないと…。
常: そうですよ。やっぱり相手を大事にする。思うところから始まりますよね。そうすると相手も自分のためにちゃんと思ってくれます。だから自分のことばかり考えてると相手との関係もだんだん冷たくなるんです。まぁ、見返りが欲しくてやるわけじゃないけど(笑)、これでOKじゃないかと僕は思うんですけどね。やっぱりそれが関係が上手くいく秘訣じゃないでしょうか。僕はこれを心掛けてますよ。
―私も心掛けてみます!
常:年取れば取るほど子どもと触れ合いたくなるもんなんですねぇ~。子育てしてた年のころは自分のことや仕事に夢中だったし、子供よりも面白いモノもあったりして(笑)、なかなか思う様に接してあげられなかったから…、そんな気持ちも『にほん昔ばなし』に込めて伝えられたんだろうなぁ~って思います。
そして、最近の核家族という家の中で、子どもと向かい合う時間の多いお父さんお母さん。じいさんばあさんたちは子どもというか、孫にとても会いたがってますから(笑)、その中に入って取り持つ働き盛りのお父さんお母さんたちが、それをうまくやってもらえたら嬉しいなと思いますね。