Re: 雷様の病気

雷様の病気 についてのコメント&レビュー投稿
昔、下野の国の粕尾(かすお)に天下に名高い智玄和尚(ちげんおしょう)という医者がいた。 ある夏の日の昼下がり、和尚が弟子と歩いていると、にわかに空が掻き曇り、大粒の雨が...…全文を見る

Re: 雷様の病気

投稿者:ゲスト 投稿日時 2013/2/9 16:37
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中野智玄(なかの ちげん)は、安蘇郡粕尾村(旧粟野町 現鹿沼市)の人です。

12世紀後半の頃の名医と言われています。
智玄には、一人娘がいましたが、難病に罹ります。
彼は懸命に治療しましたが、快方に向かわず、このため、娘を病気治療の旅に出します。
旅に出て、娘が野宿をしていると、夢枕に白髪の老人が現れ、
吹上村(現栃木市)の伊吹山のヨモギで灸を据えれば治る旨伝えます。
娘は、老人の言葉に従い、伊吹山でヨモギ草を採り、17日間灸を据えると、病気が平癒しました。

娘は家に戻り、両親へ一部始終を報告しました。
智玄は、娘の完治を不思議に思い、その訳を知るため、解剖したいと娘に頼みます。
娘は父親の頼みを受け入れ、母親がいない間に解剖して、腹部に鳥の形をした所を見つけ、
その嘴の所に灸が据えてあるのを見つけます。

しかし、彼は帰宅した母親に責められ、家を出てしまいます。 諸国を巡っている内に都に着き、後鳥羽院が難病に罹り、誰もが治せないでない事を耳にします。 智玄が参上し、薬を処方したところ、たちどころに院の病気は平癒しました。このため、彼は「録事法眼」という法号を賜り、更に粕尾郷を与えられます。智玄は、粕尾郷の領主となり、安楽に暮らしができるようになります。しかし、妻は、娘の命を奪った事を忘れず、出家してしまいます。

智玄は多くの人々の病を治し、雷様の病気を治したとの伝説もあります。しかし、1190年(建久元年)、智玄も没します。現在、瑠璃光山蓮照常楽寺に祭られていて、
毎年2月11日には録事尊大祭として多くの参拝客を集めているそうです。彼が実在した人物なのかどうかは分かりません。彼が娘を解剖したのが事実だとすると、日本最初の解剖となると思います。
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