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キーワード: 地蔵 (1 ~ 20 件目を表示)
お話データベース
だんまり嫁っこ
...さんと小僧さんの珍念が住んでいた。 この地方では婚礼になると村の若い衆が「お地蔵さんのように腰を落ち着ける」という意味で『お地蔵さん』を担いで婚礼のある家の前に運び、婚礼のある家から『餅』をもらう習わしだった。 ある日、婚礼があるという事で小僧さんは餅が楽しみで仕方が...らだった。しかし夜遅くなっても餅が届かない。しばらくすると花婿さんがお寺に駆け込んできた。花嫁が大変だからすぐに来て欲しいという。 花嫁がお地蔵さんを運んできた若い衆に餅を配ろうとしたとたん、物が言えなくなってしまったという...
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おんまさんは力もち
むかし、但馬のある村に『おんまさん』という大変力もちの娘さんがおったそうな。 おんまさんの力はもの凄く、大岩を淵に投げ込んで魚を獲ったり、石の地蔵さんを持ち上げて運んだりは朝飯前。おんまさんのおっかあにとってはこれが心配の種じゃった。おっかあはいつも「女の力は隠すものや。人には力もちなことを見せるでないぞ。」とおんまさんに言い聞かせておった。 おんまさんは心優しい娘じゃったから、おっかあの言いつけをよく守って、人前では力を使わないようにしておった。そのためか、おんまさんの力のことは誰にも知られること...
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お地蔵さんの首
...(たきぎ)を取りに行きました。木陰の下で休憩をしていた弥吉が、ふと目にしたお地蔵さんのきれいなよだれかけが何とも腹立たしく感じ、天秤棒で思いっきりたたいてお地蔵さんの首をへし折りました。 さらに弥吉はお地蔵さんを蹴り倒し、意気揚々とその場を立ち去りました。すると、下り坂にさしかかった辺りで、背後から巨大な石地蔵の首が地鳴りをあげて弥吉に迫ってきました。 弥吉は大急ぎで走り出し、偶然見つけた人がやっと入れそうな横穴に逃げ込みました。と同時に、石地蔵の首がまるでフタでもするように、横穴の口をふさい...
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しばられ地蔵
むかし、ある村の外れにお地蔵様が立ってござった。ある時、反物の入った大きな風呂敷包みを担いだ小僧が通りかかり、お地蔵様の前まで来ると木陰で昼寝を始めたそうな。 しばらくして小僧が目をさましてみると、風呂敷包みが無くなっておった。風呂敷包みはどこにも見当たらず、やがて小僧は大きな声で泣き始めた。そ...けて、村人が大勢集まって来た。そうして、その内、お役人達も駆け付けた。 お役人が小僧に「反物が無くなった時周りに誰かいなかったか?」と尋ねると、小僧は「誰もおらんかったが、あのお地蔵様だけは傍におった。...
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おけ屋とお地蔵さま
...か子供に恵まれませんでした。そこである時、長七は子宝に恵まれるよう長延寺のお地蔵様に二十一夜の願い参りをしました。 やがて長七夫婦には元気な男の子が生まれました...兵衛は凄い力で頭を打たれ気を失ってしまいました。不思議なことに、翌朝、境内のお地蔵様が倒れており、その傍に竹の皮に包んだ牡丹餅が落ちていたそうです。 その話を聞いた長七は、再び長延寺のお地蔵様を訪れました。長七にはあの小僧さんはお地蔵様だったと思えて、夫婦は牡丹餅を作ってお地蔵様に供え、長い間手を合わせてお礼参りをしたそうです。 ...
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みそすり地蔵
...日も休むことなく味噌をすり続けたそうな。そんな毎日の中で、了念は寺の境内のお地蔵様の世話をし、まるで仲の良い友達のように話しかけるようになった。 ある日、三人の...だにこにこと笑うだけじゃった。 了念は次の日ひょっこり戻って来た。そうして、お地蔵様の体が味噌だらけになっておった。三人の小僧さんが問いただすと、了念は信濃の善光寺に行って来たと言うのじゃった。お地蔵様が自分が代わりに味噌すりをしてやろうというから、善光寺に行って母親の病気が良くなるようにお願いしてきたという。あの味噌をすっておっ...
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夢地蔵
...下敷きになって動けなくなった。 長太がふと目を覚ますと、長太は田んぼの畦でお地蔵様の下敷きになっておったのじゃった。なんとかお地蔵様の下から這い出し、自分の田んぼを見ると、一坪残して田植えが済んでおる。「夢の中に出てきたお地蔵様が田植えをしてくれたんじゃ!」と、喜んだ長太は家に帰って妻にそのことを話したそうな。 ところが妻はかんかんに怒っておった。実は、長太が畦で昼寝をしておる間に妻が田植えをしてくれておったのじゃった。坊様も美しい妻も全て夢だったのじゃ。残りの一坪は亭主のお前が植えろと妻に怒...
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高根山のお地蔵さま
...たら黄金かも知れんと村人達は大喜びで掘り起こしてみた。じゃがそれは汚い石のお地蔵様じゃったそうな。村人達はがっかりして、なけなしの家財道具を集めて沼津に売りに行...これを船で運ぶことになった。 ちょうどその頃、向陽院の和尚さんの夢にあの石のお地蔵様が現れ、「自分を高根山の上に立てれば村を救ってやろう」と言うたそうな。ところが、その話を聞いた村人達は石のお地蔵様の顔は醜いと言って、新しい綺麗な顔のお地蔵様を作って高根山に立てることにした。 ところがどうしたことか、新しいお地蔵様は立てた途端、顔...
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娘一人に婿二人
...な村に、お園という女の子と喜助と太助の仲良し三人が住んでいた。 三人はいつも地蔵様の近くで仲良く遊んでいたが、長い年月が流れ、三人は良い若者に成長した。だが喜助...てきたから、両親同士がお園を巡って喧嘩をしてしまうのだった。 心を痛めたお園は地蔵様の所にやって来て、手を合わせながら苦しい胸の内を吐露した。その時、お園は地蔵様の近くにあった大石を見てあることを思いついた。 一方、喜助の両親と太助の両親の喧嘩は益々激しくなり、お園の両親も困り果てていた。そこへ、お園が帰って来て両親にこう言った。...
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初成りのウリ
...ついウリを盗んでしまった」と、清助爺さんに詫びました。 カッパの話に同情した清助爺さんは、カッパを許してあげました。するとカッパは、お詫びがしたいからと「柳原へ一緒に行かないか?」と言い出しました。 カッパは「今夜は、松林寺(しょうりんじ)の地蔵さまが、尼ヶ淵(あまがぶち)の主に、馬三十頭分の金を送ることになっている。その馬の荷を鎌で切り付けると、金塊が手に入る」と言いました。 当初、清助爺さんは鎌で切り付けるなどと恐ろしいので断りましたが、カッパに促されるまま、真っ暗闇の中もうめちゃくちゃに...
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旧正月の大福もち
...晦日の日。タケサク、ハナ、そして赤ん坊のゴロウはお正月を楽しみにして、村の六地蔵に話しかけていた。夕方になり、おっかあが3人の子供たちを探しに来ると、お地蔵さんの首を盗むやつを見かけた。 この地方では、誰にも見られずにお地蔵さんの首を盗むことができると、賭け事に勝つと言われていたのである。おっかあは盗人を厳しくしかると、盗人はお地蔵さんの首を置いて行った。「首なしの状態で年越しにならずに良かった」と、安心するおっかあであった。 その頃おっとうは、丈夫な笠を作って街に売りに出かけていたが、笠は1...
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とうふ地蔵
...になった豆腐の後を追って、小坊主を探した。それは墓地へと続いており、奥の古い地蔵堂の所で途絶えていた。だんなが地蔵堂の中に入ってみると、肩に刃こぼれした割れた自分の豆腐包丁がささっているお地蔵様があった。 だんなは、お地蔵さんが戒めてくれたんだと悟り、お地蔵さんに心から謝った。その後豆腐屋の一家は、地蔵堂を建て直し、再び悪い豆を使ったり、豆腐を小さく切って売るようなことはなかった。その後この豆腐屋は以前にもまして繁盛していった。 このお地蔵さんは「とうふ地蔵」と呼ばれるようになり、お地蔵さんに...
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出井の泉
...翌日、とめ吉が泉の水を飲んでみると、普通の水であった。しかし今まで飲んだこともない、うまい水であった。泉のそばにあるお地蔵さんが、父親に酒を飲ませてあげることのできないとめ吉に代わって、父親に酒を飲ませたのであろう。とめ吉はわずかでも、父親を疑ってしまったことを申し訳なく思った。 とめ吉はその後、泉のそばのお地蔵さんのために祠を建て、泉の周りを整備した。やげて泉に水飲み場ができると、この泉は多くの旅人ののど渇きをいやした。そしてとめ吉は泉の横に小屋を建て、そこでわらじや笠を売った。わらじや笠は...
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猿地蔵
...されるのでした。爺様は困って考えた末、蕎麦の粉を体中に塗って畑の傍に座り、お地蔵様のふりをして猿を捕まえることにしました。 次の日、爺様がお地蔵様のふりをしていると猿が現れました。猿達は、爺様を本物のお地蔵様だと思いこみ、爺様を担いで山のお堂に運び始めました。爺様がお地蔵様のふりを続けていると、猿達は爺様を担いだまま「猿のおケツは濡らすども、地蔵のおケツは濡らすでねえ♪」と歌いながら川を渡りました。爺様はこの歌が可笑しくて、笑い出しそうになるのを必死で我慢しました。 やがて猿達は爺様のお地蔵様...
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岩如来
昔、福井県の下荒井にお爺さんとお婆さんが住んでいた。 ある日のこと。畑仕事に使う肥桶が使えなくなったので、お爺さんは大野の町へ出かけ、新しい肥桶を買った。その帰り道、お爺さんは仏具屋の前に来た時、急に立ち止まった。 店に吊るしてあった如来様の巻物の絵をお爺さんの目を捉えたのだ。お爺さんは如来様の巻物の絵が欲しくなり、有り金を全部叩いて買い求めたのは良いが、どう持ち帰ればよいか困ってしまった。 お爺さんは、新しい肥桶に入れて持ち帰るのだから罰は当たるまいと思い、肥桶に入れて持ち帰った。その途中、...
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ぼた餅地蔵
...家路につきました。 家に帰る途中、薄暗く物騒な大川峠にさしかかると、道端にお地蔵さまが打ち捨てられていました。可哀想に思ったお梅は、お地蔵さまを起こして、ぼた餅を全部お供えしました。 翌日も、お梅は元気にぼた餅を担いで加太の村に売りに行きました。するとどうしたことか、その日...加太の村以外にも、磯の浦や百合ヶ浜まで足を延ばすようになりました。 ある日、お梅はすっかり帰りが遅くなってしまいました。暗い大川峠のお地蔵さまの前を通りかかると、突然山賊が現れました。山賊は「命が惜しければ有り金を全部...
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よきとぎ地蔵
...豊かに なっていった。そうしてあの不思議な坊さまの残した針と衣を祀り、そこに地蔵様を建てた。その後この地蔵様は誰言うとなくよきを研いで針を作った事から、 「よきとぎ地蔵」と呼ばれるようになったという。 (投稿者: お伽切草  投稿日時 2013-8-24 16:36)
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身代わり地蔵
...行な息子が、二人で暮らしていました。五作は貧乏でしたが信仰深く、朝夕近くのお地蔵さまに手を合わせておりました。 ある日、母が「お前のお父が生きておった頃、よくマ...にひどいことをした。そう思いながら、五作の家への道をやってくると、村人たちがお地蔵さんの祠の前に集まっていました。 なんとお地蔵さまの肩のところに、刀で深く切られた跡がありました。畑の持ち主は大急ぎで五作の家へ行き、無傷の五作を見て驚きました。畑の持ち主は五作の手を引っ張って、お地蔵さまのところへ連れていきました。 五作はお地蔵様...
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鬼のしゃもじ
...念がるので、婆さんは落とした団子を探しに川下へ行ってみることにした。途中でお地蔵さんに会ったが、お地蔵さんは「この先は鬼が出るから行かん方がええ。」と言うたそうな。じゃが婆さんはお地蔵さんにお礼を言い、更に歩いて行った。 婆さんはやがて、深い山の中まで来てしもうた。すると、突然大きな赤鬼が現れた。婆さんが必死に命乞いをすると、鬼は飯炊きをするなら命だけは助けてやると言うたんじゃと。こうして婆さんは鬼のねぐらで飯炊きをすることになったそうな。 鬼は毎日毎日ねぐらで喰っちゃ寝しておったが、ある日、...
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化けくらべ
...赤狐の奴が最近人をたぶらかしてならないから、退治してしまおう」「明日、野原の地蔵様の前で待ち合わせしよう」と語らっているのでした。 青どんは良い事を聞いたと勇み...へ行くと「とっておきの術を思い出した。もう一度化けくらべしようや。明日、野原の地蔵様の前に来てくれ」と頼み込み、赤どんもそれを承知しました。 翌日、青どんが草むらに隠れて様子を伺っていますと、赤どんが地蔵様の前にとことこと姿を現わしました。そこへ昨日の猟師達が現れて、驚いて逃げようとする赤どんを「ズドン!」と鉄砲で撃ってしまいまし...
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