鬼怒沼の機織姫

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弥十(やじゅう)という若者が姉の家に届け物をした帰り、道に迷って鬼怒沼にたどり着いてしまう。鬼怒沼の素晴らしい景色に見とれているうちに弥十は疲れて眠ってしまった。 しば...…全文を見る

鬼怒沼の機織姫

投稿者:マルコ 投稿日時 2013/11/16 20:38
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鬼怒沼ハイキングへ行ってみませんか?ゆらり湯の旅より引用。

女夫渕温泉から日光沢温泉までは、「奥鬼怒四湯トレッキング」のガイドを参考に歩こう。日光沢温泉は最後の水場となるので必ず水筒いっぱいにつめておこう。道標に沿って山道に入ると、乙姫が絹布を織っていたという伝説にちなんだ。"おさ音橋"を渡ると15分位で、右→尾瀬沼・鬼怒沼。左→丸沼温泉という道標が出てくるので右の鬼怒沼方面に入ろう。囲りはニレ、ヤシヤブシ、カシワなどの広葉樹の葉が日陰を作ってくれるので、夏は涼しい山道となる。
 さて、登山道は大岩、木の根などが露出した急勾配となるので、ゆっくり歩かないと、すぐ「アゴ」を出すことになる。自然林の中、コマドリ、コサメビタキなどの野鳥のさえずりを聞きながら登って行くと、オロオソロシの滝展望台に着く。灰皿、木のテーブル、木のベンチと揃っているので、ゆっくり休んでいこう。遠く黒々とした原生林に真っ白な滝が一筋、とても印象的な滝だ。

 ここから先の登りは、やや穏やかになっていく。道沿いの木々には針葉樹が増え出す。森の花、ヒトリシズカ、タチフウロなどが時季には目を楽しませてくれる。やがて登山道は急に緩やかになってくると鬼怒沼はもう近い。周辺はシラビソの森となり、鬼怒沼湿原と合わせて国立公園特別保護地区に指定されている重要な森だ。青空が一段と広がってくると、突然、目の前がパッと明るくなる。そこには緑のジュータンを敷きつめたかのような鬼怒沼湿原が飛び出し、感動の一瞬だ。鬼怒沼には大小48の池塘が点在しており、鏡のごとく光り輝いている光景は、まるで天園にでも来たような雰囲気にしてくれる。木道を歩きながら花々を観賞したり、お弁当を食べたり、昼寝をしたり、ゆっくり鬼怒沼の自然を楽しもう。
 周辺の山々は、南東に日光白根山、北に尾瀬燧岳が真近に眺められる。標高(2039m)が高い鬼怒沼の花の開花は遅く、6月中旬ごろ沼の中央に水ばしょうが咲き出し、同時にショウジョウバカマの濃いピンク色の花が、カレ草の中から顔を出しはじめ、鬼怒沼に遅い春が訪れる。梅雨明けと同時に、イワカガミ、タテヤマリンドウ、ヒメシャクナゲなど、やさしい色の花々が美を競い合う。鬼怒沼の夏は短かく8月下旬には草紅葉がはじまり、9月中旬には湿原全体が真っ赤にもえるような色彩に移り変って行く。紅葉も終り、静まりかえった11月、晩秋の鬼怒沼を訪れてみよう。やわらかな初雪と薄氷のはった鬼怒沼には渡り鳥が遊んでいた。まもなく根雪となり、鬼怒沼は深い眠りに入って行く。
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