日光の伝統行事 そうめん地蔵の強飯式について。
投稿者:まるこ 投稿日時 2013/5/30 19:48
日光輪王寺の伝統行事強飯式について詳しく説明します!!
日 時 毎年4月2日開催
場 所 大護摩堂
※本堂(三仏堂)修復工事に伴い、数年間は大護摩堂にて強飯式を執り行います。
祈祷料 3、000円
授与物 福杓子祈祷札・福米
縁喜がらまき
各座の最後に縁喜がらまきがあります。 子供席も用意してありますので、ご家族皆様でお詣り下さい。
日光山と強飯式
強飯式は、全国でも日光山だけに古くから伝わる独特な儀式です。 江戸期には、徳川将軍家の名代や全国の名だたる大名たちも「わが藩の名誉」として強飯式頂戴人に名を連ねました。というのも日光山といえば天皇の皇子を「輪王寺の宮」として迎えた鎮護国家の道場として天下に知られ、大名といえども、おいそれとはこの儀式に参加できなかったからです。
七難即滅・七福即生
強飯頂戴人(ちょうだいにん)として儀式に参加したり、御札を授かると、多くの御利益が得られると云われます。
それは「三天合行共」と「採灯大護摩供」という当山伝統の秘法が、儀式に先立ちとり行われるからです。昔から「この秘法を受けた者は、 七難即滅・七福即生の現世利益疑いなし」と語り継がれ、
今日に至っています。
福杓子祈祷札と福米
強飯式は、文字どおりメシを強(し)いる儀式ですから、ご祈祷を申し込まれた方には、御札と福米をお授けいたします。 御札は、シャモジ型です。たくさんの福を家庭に盛り上げる意味があり、五色の帯は、健康運・家庭運・財産運・事業運・除災運の五つを表します。福米は、食事の際ご家族みなさんで食して下さい。
御札は、仏壇や神棚など、高い処に一年間お飾り下さい。
※御祈祷をお申込の方は、当日 大護摩堂内の儀式に参列できます
「強飯式」の儀式全体は、
『三天合行供・採灯大護摩供』
『強飯頂戴の儀』
『がらまき』
という、おおよそ3つの部分から成っています。
三天合行供 ・ 採灯大護摩供
~日光山伝統秘法による特別祈祷~
儀式はまず、僧侶・山伏・頂戴人、約20名の行列が、法螺貝の響き渡る中、三仏堂に入堂します。
強飯頂戴の儀
二つの秘法が修し終わると、堂内が明るくなり、 頂戴人の方々が壇上にならび、いよいよ『強飯頂戴の儀』が始まります。入堂が終わると、お堂の全ての扉が閉じられ、照明も全て消され、明かりは、壇上に灯された1本のロウソクのみとなります。やがて、堂奥から『三天合行供』の読経の声が立ちのぼり、壇上には『採灯大護摩供』の赤々とした炎が上がります。堂内は、神秘的な祈りの雰囲気で満たされます。
が ら ま き
【参加自由】
強飯頂戴の儀を無事済ませた頂戴人たちが、儀式で授かった福徳を『自分だけのものとせず、他の人にも分けてあげる』という仏教の教えにのっとり、信徒の方々が奉納した縁起物や玩具の品々を本堂回廊から堂外の一般参拝者へ向けて一斉に撒く、強飯式の総仕上げです。これでめでたく強飯式は結びとなります。
お問合せ
日光山輪王寺 教化部
栃木県日光市山内2300
TEL:0288-54-0531