http://www.h6.dion.ne.jp/~chusan55/kobore8/412myooganoyado.htm大昔、今から2500年くらい前、お釈迦様がインドの祇園精舎でお弟子たちに説法をなさっていたころ。
お弟子のなかに周梨槃特(すりはんどく)という人がいました。周梨槃特は兄と共にお釈迦さまの弟子になったものの、物覚えが極端に悪く、自分の名前まで忘れてしまうため、お釈迦さまは首に名札を掛けさせました。
しかし名札を掛けたことさえも忘れてしまい、とうとう死ぬまで名前を覚え続けることができませんでした。
その後、死んだ周梨槃特の墓のまわりに見慣れない草が生えてきました。そこで 「彼は自分の名前を荷なって苦労してきた」 ということで、「名」を「荷なう」ことから、名の字に艸(くさかんむり)を付けて、この草を茗荷(ミョウガ)と名付けました。
<ことば豆辞典> その二
【節談説教】 仏教の経典や教義を、七五調の平易な文句で節回しをつけて説く、話芸のような説教。明治以後も行なわれ、浄土真宗のお寺では、昭和初期まで盛んに行なわれた。
【祇園精舎】 祇園は祇樹給孤独園(ぎじゅぎっこどくおん)の略。古代インドの舎衛国(しゃえいこく)にあった祇陀太子(ぎだたいし)の樹林地を、給孤独(ぎっこどく)の異名を持つ須達長者(しゅだつちょうじゃ)が買い取って堂塔を建て、仏道修行場としてお釈迦さまに寄進した。これを祇園精舎という。