No.0521
つるのこかんのん
鶴の子観音
高ヒット
放送回:0326-B  放送日:1982年01月30日(昭和57年01月30日)
演出:勝井千賀雄  文芸:境のぶひろ  美術:小関俊之  作画:勝井千賀雄
写真あり / 栃木県 ) 37983hit
あらすじ

栃木に日照りの夏も水枯れの冬もこんこんと水が溢れて村の田畑を潤す池がありました。季節かまわず雪の中でも睡蓮が咲き、ほとりの黒松の大木にはどこからともなく一羽の鶴が舞い降りて子育てするとても不思議な池でした。

村人達はそこを観音様の池として大事にするという戒めを何百年も代々受け継いで守っていて、夏に水遊びに興じる子供たちも決して池を汚す粗相をする者などいないのでした。

ところがある冬の晩、4人の若者が肝試しの羽目を外して池の鶴の卵を盗んでしまいました。卵を小屋で煮ていると、吹雪とともに知らない老人が戸口に現れて4人の名前を呼び、赤子の頃からお前達を知っていると言いました。そして、お前達のせいでもう村には緑も花も無くなる、先祖の苦心も水の泡だ、と言い残すと雪に足跡も残さずに消えてしまいました。

怯えた若者達があわてて巣に戻した卵を、鶴が何事も無かったかのように温め続けるのを前にして、奪ってしまった命や観音様に詫びる気持ちを込めて4人は交代で水ごりを始めました。極寒の池の中で命の瀬戸際まで水ごりを続けること百か日目、祈りが通じたのか、なんと茹でたはずの卵から鶴のヒナが孵りました。

こうして春を無事に迎える事ができ、若者から話を聞いた村人は池のほとりのお堂を改めて建て直し、鶴の子観音として末長くあがめたという事です。

(投稿者: ひかる 投稿日時 2012-2-5 10:41 )


ナレーション常田富士男
出典栃木県
DVD情報DVD-BOX第4集(DVD第20巻)
現地・関連お話に関する現地関連情報はこちら
場所について鶴の子観音(岩崎観世音)
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地図:鶴の子観音(岩崎観世音)
追加情報
講談社の300より書籍によると「栃木県のお話」
このお話の評価8.2857 8.29 (投票数 14) ⇒投票する
※掲載情報は 2012/2/5 13:49 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
10件表示 (全16件)
マルコ  投稿日時 2014/3/30 15:04
マルコは今日、鶴の子観音へ行って来ました。今日が縁日だってことを知らず、妙にお参りしたいな・・・と思ったので。

鶴の子観音様に呼ばれたんでしょうか?

鶴の子観音の参道前にある蕎麦屋さんでお昼を食べてから、お参りに行って来ました。

子供に赤ちゃんに妊婦さんがいるわいるわ・・・とてもにぎやかでした。

赤ちゃんのキャッキャ言う声がとても可愛いかった・・・。

今日は雨が降っていたので、奥の院までお参りに行く人はあまりいませんでした。

奥の院までの道は急で子供ずれでは危ないですからね。この間の大雪の影響か、奥の院参道途中の松の大木が根本からひっくり返っていました。

雨が降っていたので、山に雲がかかっていて、いつもの鶴の子観音様の景色とは違って山奥に来たような、神秘的な風景を見ることができましたよ。

おなじみの鶴の子観音安産卵を頂いてきました。

家道繁昌、子孫長久、諸願成就をお願いしました!!
マルコ  投稿日時 2014/1/23 15:23
今年も、鶴の子観音のお祭りを開催するようなので書き込みします。

岩崎観世音大祭
JR文挾駅から大谷街道を宇都宮方面へ1キロメートルほど行くと、こんもりとした山の中腹に岩崎観世音があります。

この寺は、今からおよそ1890年前、弘法大師が開いたと伝えられています。70段の階段を上っていくと、精巧な獅子や鶴などのすばらしい彫刻と極彩色で描かれた天井画を持つ本堂があります。また、奥の院の小さな祠の中には、高さ1メートルほどの浮き彫りの石像が鎮座しています。これが子授けの信仰で知られる鶴の子観音です。

毎年3月の最終日曜日の縁日には、参拝者が卵をもらって帰り、子宝に恵まれると翌年2つの卵を返すという約400年間続いている習慣があり、お参りする夫婦の姿が目立ちます。

とき:平成26年3月30日(日曜日)
ところ:日光市岩崎 岩崎観世音堂


問い合わせ先

日光市観光協会 電話番号:0288-22-1525
マルコ  投稿日時 2013/6/2 12:49
鶴の子観音の岩崎観世音の縁日の日がすごいことになっているみたいです。
奥の院に入って観音様に参拝するのに30分待ち、奥の院から登り口まで長蛇の列だそうです。
マルコが行ったときにはそんなに並ばなかったんだけどなぁ・・・?

妊娠・出産、とにかく赤ちゃん関係についてご利益がある神社として注目されているようです・・・。
マルコ  投稿日時 2013/3/2 7:52
これは人から聞いた話なのですが、レンコンが一般家庭の食卓に並ぶようになったのは近代に入ってからっていうのを聞きましたよ。
最初は蓮根は仏様の花の根っこだから、食べるのは恐れ多い・・・。と食べなかったのが、皇族や貴族の食膳に出るようになって、その後、一般庶民の食卓に「蓮根のきんぴら」みたいな感じで出るようになったみたいです・・・。
・・・蓮根のきんぴら食べたいですねぇ
もみじ  投稿日時 2013/2/26 23:59
睡蓮は綺麗ですよね(*´∀`*)

仏教で蓮華が大切にされるのは、そういう意味があるんですね。


睡蓮は泥の中でしか咲かないらしいですね。
しかも、花がつくと同時に実もなるのだとか。
ゆえに、すぐに実を結ぶという意味で
縁起の良い花なんだと聞いたことがあります(・∀・)

あと、個人的にあんな泥の中にある「蓮根」を
食べれると気づいた人ってすごいな…と思ったりもします(´∀`;)

マルコ  投稿日時 2013/2/26 15:05
このお話には「いつでも睡蓮の美しく咲く池」というのが登場するのですが、現在は池の跡さえもわからなくなっています。おそらく、マルコの撮影した「奥の院からの風景」の田んぼが広がっている辺りに池ががあったのだと思います。
でも、蓮華の美しく咲く観音様の池・・・あったら見てみたかったですねぇ・・・。

蓮華の花のお話をちょこっとしたいと思います。

極楽の風景に蓮華を欠かすことはできません。炎暑のインドでは、涼しい水辺は人々に安らぎを与える理想の場所であり、そこに咲いている蓮華は理想の世界を象徴するものとして愛好されているそうです。仏教でも、仏様や菩薩様、仏法や純粋な信心などの例えになっています。
泥の中に咲いているのに、清らかで美しい花を咲かせ、しかも、その花が泥に染まらないことから、インドでは昔から大切にされてきた花です。だから、仏像を見ると、蓮華の台の上に立ったり座ったりしているのはそのためだそうです。

また浄土に咲く花としての蓮華は、蓮と睡蓮の総称で四種類有るそうです。
ウトパラ=睡蓮で青蓮華と訳し、色は青・赤・白。
パドマ=蓮で紅蓮華と訳と、色は赤白。
クムダ=赤白または、赤青の睡蓮。
プンタリー力=芬陀利華、白蓮華と訳します。

ギリシャ神話で、蓮の果実を食べると、楽しく忘我におちいり、故郷に帰ることも忘れるという植物。インド、古代エジプトでも大切にされた花みたいですねぇ・・・。
マルコ  投稿日時 2013/2/15 22:38
この間、美味しいお蕎麦を食べさせていただきました!!「鶴の子観音」へおいでの際は是非、立ち寄ってください!!「鶴の子観音」の縁日には特別メニューが出ていましたよ!!

観世音そば下の家のパンフレットより引用

観世音そば下の家 店舗ご案内

午前11時~午後3時営業
毎週火曜日定休

〒321-1104
栃木県日光市岩崎1032-5
TEL(FAX) 0288-27-3000

●大谷から約12km(車で約15分)
 猪倉方面右折、約300m、左側。
●JR日光線・文挟駅から約1km
●大型バス駐車可能(要予約)

マルコのオススメは、「もりそば」と「野菜の天ぷら」、デザートに「そばぜりー」です。
ここの店員の人たちの制服は亀の模様のはんてんを着ていました。おそらく、鶴の子観音=鶴ということで、「鶴亀」なのかもしれませんね!!
ゲスト  投稿日時 2013/2/7 23:39
鶴の子観音のところにあった石碑より引用

岩崎観世音は今を遡(さかのぼ)ること千百有余歳 弘仁十一年七月弘法大師が金銅の尊像を御作開基され、尓来近郷庶民の崇敬を聚め、先祖代々生霊佛果福聚海無量の御利益を享受して今日に至る、その間 安永 享保 寛政 文化の代に再建されしが最近頓に腐朽甚だしく諸人崇敬の堂宇として放置忍びがたく字民一同相諮り改築すべく建設委員会を設けて綿密周到なる審議を重ね日毎深まる信徒の理解を浄財の喜捨を仰ぎこの度 奥の院の改築と中堂屋根の修復を行ひ荘厳の美を復元して 広く参詣者の諸願成就延寿福楽の栄華に浴さんとするものである  昭和五十一年三月吉日 駒場 元撰弁書

マルコ  投稿日時 2013/2/7 23:36
観光パンフレットに載っていた「鶴の子観音」昔ばなし
むかし、岩崎観世音のある「岩崎山」の麓には、美しい池がありました。この池の畔に大きな松の木があり、いつのころか一羽の真っ白な鶴が、この松の木に巣をつくり、たまごを生むようになりました。ある年、村の4・5人の若者が、松の木に登りたまごを全部取ってしまいました。たまごを持ち帰って、ゆでてみんなで食べようとしたその時です。白髪の老人がけむりのように現れ言いました。「真っ白な鶴は、神様です。そのたまごを食べると、おまえたちはもちろん、親・兄弟まで観音様のばちがあたり、不幸になりますぞ。それでも食いなさるか。」びっくりした若者たちは、すぐに全部たまごをもとの巣に返しました。そして岩崎山にこもって、絶食して罪の深さをざんげしました。
それから、百日目の明け方のことです。いつものように若者たちがお祈りをしていると、大きな松の木のてっぺんから、金色の観音様を背に乗せた、真っ白な鶴が突然飛び立ち、たちまち岩崎山の中腹に消えてしまいました。この話を聞いた村人たちは、山の中腹にお堂を立てて、お祀りしたとのことです。このお堂が、岩崎観世音奥の院「鶴の子観音」で、子授けの神様として有名です。
マルコ  投稿日時 2012/12/16 1:14
この間、鶴の子観音近くの『観世音そば・下の家』に行ってきました。
ココのお蕎麦屋さんは鶴の子観音の縁日の日には特別メニューが出されます。
落ち着いた雰囲気の良いお蕎麦屋さんでしたよ・・・。
食物アレルギーの母がココの蕎麦を食べても、症状が酷くならなかった所を見ると、国産の上質な蕎麦粉を使っているんじゃないかなぁ・・・味も美味しかったし。

このお蕎麦屋さんのパンフレットをもらってきたら、『「鶴の子観音」の昔ばなし』というコーナが設けられていました・・・。もしかしたら、まん日で放送されたのを知ってパンフレットに載せたのかも知れないなぁ・・・と思いました。
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