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昔々、稲毛田に荷見玄同(はすみげんどう)という、人の良いお医者さんがいました。ある夜、玄同先生がお酒を飲んでいると、みすぼらしい身なりの男がやって来ました。「先生、うち...
栃木の民話 第二集(未来社,1965年07月10日)に、同タイトル名のお話があり「このお話かもしれない」ということであらすじを書いてみます。雪の降る寒い晩、杖をついた乞食が歩いてい...
栃木の民話 第二集(未来社,1965年07月10日)に、同タイトル名のお話があり「このお話かもしれない」ということであらすじを書いてみます。 小中村(こなかむら、現在の佐野市)に...
未見アニメの出典元調査を、araya氏が行いました。あくまで予測ですが調査した内容をこちらにも記載しておきます。予測出典元:『栃木の民話』(日向野徳久,未来社)「お地蔵さま」 か...
昔、栃木県今市の小百川沿いにある一本杉という村に、五郎という石屋が住んでいた。五郎は二十歳を過ぎても頭がぼんやりとしたような男で、田畑は耕さず嫁の貰い手もなかったが、仕...
昔、栃木県の小木須(こぎす)という山の中に、一人の木こりのお爺さんとアカという名の犬が仲良く暮らしていた。アカは、お爺さんと一緒に山へ薪(たきぎ)を取りに行く時も、町に...
村正は自分の作った刀でたくさんの人が殺し合いをするのをみて、自分は本当は人殺しの道具を作りたいのではない、と思い旅にでる。旅に出た先の山の中で主人公は病気で倒れてしまう...
ある村に、たいそう大金持ちでたいそう欲の深い金貸し業の喜伊(きい)という男がいた。裕福そうな旅人が「水が欲しい」というので、喜伊はめずらしく文句も言わず水を与えた。おい...
昔、馬頭街道が通る栃木県の山奥に「平野」という村がありました。この村は自然が豊かで、みんな平和で幸せに暮らしていました。子ども達が小川でとった魚を、近くにいたキツネの親...
昔々、那須の山すそにある金剛寿院というお寺に、和尚さんと瑞天(ずいてん)という小僧さんが住んでいた。小僧さんの仕事は忙しく、掃除、洗濯、食事の支度などをこなし、夜は夜で...
昔ある村に、たつ平というのんき者の若者が一人で暮らしていました。頭がぼんやりしているたつ平は、米の作り方も覚えられず、いくつになっても百姓仕事もろくにできない男でした。...
昔、あるところに幼い姉妹がいました。姉は美しいが意地悪で、妹は気立てが優しくみんなから愛される子でした。姉妹は毬をついて遊ぶのが大好きでしたが、いつも姉が毬を一人占めし...
昔々、那珂川(なかがわ)が澄んだ豊かな水をたたえていた頃の話。烏山(からすやま)に近い興野(きょうの)の川上の岸辺には、カワウソがたくさん住み着いていた。そしてそのカワ...
昔、栃木県烏山(からすやま)にちかい木須川のほとりに住む長者には、一人娘がいました。女房に先立たれた長者は、残された娘を大切に育て、村でも評判の美しい娘になりました。い...
栃木に日照りの夏も水枯れの冬もこんこんと水が溢れて村の田畑を潤す池がありました。季節かまわず雪の中でも睡蓮が咲き、ほとりの黒松の大木にはどこからともなく一羽の鶴が舞い降...
昔、ある村にお春婆さんと孫で七歳になるお花という女の子が住んでいました。お春婆さんは、よその家の野良仕事を手伝ったり針仕事をして暮らしを立てていました。畑仕事をしている...
昔、国のあちこちの戦場を訪ね歩く、一人の坊さんがいました。降り注ぐ矢の下をくぐり、倒れた兵士から矢を抜き取ると、坊さんは叫びました。「この矢を射たものは誰ですか!こんな...
昔々、下野(しもつけ)の国のある所に、それは仲の良い爺さまと婆さまが住んでいた。2人はたいそう信心深く、朝な夕なに必ず畑の側の大黒さまに手を合わせていた。ところが、もうそ...
今からおよそ四百年ほど前のこと、栃木県の氏家(うじいえ)に小さな地蔵寺があり、気の優しい住職が一人で守っていました。ある日、この領内のお殿様(勝山城の左衛門尉、さえもん...
昔、下野の国に小さな村があった。この村には、沢山の白鷺(しらさぎ)がいた。ある年の事、ひどい日照りが続き、田んぼも井戸も干上がってしまった。雨乞いも不発に終わり、すっか...
昔、下野の国の粕尾(かすお)に天下に名高い智玄和尚(ちげんおしょう)という医者がいた。ある夏の日の昼下がり、和尚が弟子と歩いていると、にわかに空が掻き曇り、大粒の雨が降...
昔、下野(しもつけ)に、牧の長者という骨董好きな大金持ちが住んでいました。その頃、陸奥の国にもたいそうなお金持ちの商人がいて、貴重な荷物を運ぶ途中、長者の屋敷に一晩泊め...
享保8年(西暦1723年)8月8日に、宇都宮で大洪水が起こった。世にいう、五十里洪水(いかりこうずい)である。羽黒山明神(はぐろやまみょうじん)近くに住むお松ばあさんは、この大洪...
昔、日光に弘法大師(こうぼうだいし)が開いたといわれる寂光寺(じゃっこうじ)という寺があった。この寺に、人々から尊敬されている覚源上人(かくげんしょうにん)というお坊さ...
むかし、下野の国(しもつけのくに)に源じいという百姓がおりました。百姓といっても源じいは三度の飯より網打ちが好きで、よく川に行っては一日中網打ちをしておりました。ある夏...
むかし、いたずらなねずみがいた。速く走る馬に憧れて、お地蔵様に「悪さをしないから馬にしてくれ」と願をかける。35日間、お地蔵様との約束通り悪さもせずにお堂をキレイに掃除...
昔、栃木県鹿沼市草久(くさぎゅう)という所に、働く事が嫌いな茂作という若者と年取った母親がいました。茂作は、酒好きで博打好きでしたので、ついには家のお金も使い果たし、友...
昔ある村に、少し頭が足りない与之助(よのすけ)という男と、その嫁がいた。この嫁さんは村一番の美人で実家は金持ちだったが、おおらかで働き者の与之助の人柄に惚れてしまい、押...
昔、栃木のある村に与惣(よそう)という男が、仕事を探してやってきた。しかし、どの家にも断られてしまい、さぎ草が咲く「さぎしょっぱら」と呼ぶ、小高い丘に小屋を建てて住むこと...
昔々、栃木県の芳賀に小さな村がありました。この村では日照りが続き、困った村人たちはイライラしていました。ある時、村のお百姓さんが手樋越の淵の堤を通りかかると、龍が雷のよ...
昔、栃木のある寺の前で、菓子や線香を売って暮らしているお婆さんがおりました。信心深いお婆さんは毎朝、お寺の山門の掃き掃除をしておりました。ある霧の深い朝のこと、一人の美...
昔、ごんだゆうという山伏が修行のため日光へ向かっていた。街道を歩いていたごんだゆうは、お腹が空いたので茶店に立ち寄ることにした。ごんだゆうは茶店のお婆さんに何か食べさせ...
ある百姓の夫婦が、借金に困って夫が江戸へ出て3年働きようやく300文の金を稼ぐ。帰る途中、突然山伏に呼び止められ「たんじゃくを買わねば命はないぞ」と言われる。仕方なく1枚100文...
昔、都に貧しい焙烙(ほうろく)売りの男がいた。ある雨の日、男が琵琶湖のほとりを通りかかると、一匹の大蜘蛛が湖で溺れていた。心のやさしい男は、見るに忍びずこの蜘蛛を助けて...
昔、栃木の氷室村に、生まれつき恐ろしく足の速い喜八(きはち)という男が住んでいた。それは、まるで鳥が空を飛ぶようだと言うので、飛ぶ鳥喜八と村人から呼ばれていた。その速い...
昔々、下野の国、佐野の人々は旗川の水を使って田畑を耕していた。ところがある年のこと、佐野では日照りが続き、春から夏にかけて全く雨が降らなかった。田畑の土は白く固まり、耕...
弥十(やじゅう)という若者が姉の家に届け物をした帰り、道に迷って鬼怒沼にたどり着いてしまう。鬼怒沼の素晴らしい景色に見とれているうちに弥十は疲れて眠ってしまった。しばら...
昔ある寺に「さんちん」という小坊主と和尚さんが住んでいた。このさんちん、大変ないたずら者でその上食いしん坊だった。ある日さんちんが本堂の掃除をしていると、本尊のお不動様...
昔、物凄い嫌われ者の悪徳婆さんがいた。この婆さんは、村人から穀物を買い取るときは大きなマスで量り、物を売るときは小さなマスで量って売っていた。そんな婆さんが、とうとう死...
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