Re: 奇しき色の大鹿

奇しき色の大鹿 についてのコメント&レビュー投稿
昔、九州の山国での話。 ある村に長者がおり、この長者には美しい一人娘がいた。娘の美しさは村の評判となり、娘を一目見たさに大勢の男が毎日長者の家の門に押しかけた。 ところ...…全文を見る

Re: 奇しき色の大鹿

投稿者:いたちむし 投稿日時 2016/5/15 10:13
長い間思い込み誤解していたことに、他人との"ふとした会話"の中で、気づくことがあります。人との会話の効能、ほんとに不思議な力です。
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本物語「奇しき色の大鹿」も、鹿との約束を村人が破るところまでの話は、「鶴の恩返し」や「雪女」など、多くの物語で見られます。"他人との決まり事(約束など)は、慢心によってその約束事を破ってしまう"という事は、誰でも大なり小なり経験します。その戒めとして、昔話は本当にありがたく思います。
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この物語は、その教訓の続きがありました。約束を破った動機自体は、その人の慢心によるものだったのですが、その約束を破ったことによって人(女の子)の命が救われたのです。しかも、それは、約束を破られた側(大鹿)が犠牲になったことによるものではなく、大鹿の裁量によって女の子の命が救われたのです。
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残念なのは、約束を破った側(村人)は、罪の意識を感じて、村を去ってしまったことです。自ら去ったことになっておりますが、約束を破ったことに対して、村人衆から、レッテルを張られていたたまれなくなったのかも知れません。
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それでは、その村人は、どうすれば、大鹿の約束を破ることなく(=大鹿に大きな迷惑がかかることなく)、人の命を救うことが出来たのか? その方法を、この物語を見た人たちが話し合う上で、とても良い物語ではないかと考えております。


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