石瀬神社(新潟市西蒲区石瀬〈いしぜ〉)
石瀬神社参道入り口
石瀬神社は,旧西蒲原郡岩室村の石瀬から石瀬峠に向かう山道の途中に鎮座する。
集落から社地は,かなり離れている。
現在の社地にはもともと石瀬の産土神である諏訪神社が鎮座した。祭神は健御名方命である。
起源は背後の多宝山を信仰する祭祀場であったのかも知れないが,由緒は不明である。
明治四十年(1907)に字城平の神明社(天照大神,豊受大神)と字下町の稲荷神社(倉稲魂命)と字新田町の稲荷社(倉稲魂命)を合併し,翌年現社号に改めた。
石瀬神社参道石瀬神社参道から社殿を見る
鳥居(昭和五十二年)をくぐって進むと小川を渡る。参道が少し右に折れ,その先に社殿が見えて来る。
石瀬神社社殿
杉に囲まれた広い境内に社殿が控えめに建っている。
石瀬神社本殿(側面)石瀬神社本殿向拝部分
流れ造りの本殿は覆屋の中に保存されているためか,傷みも少なく,各所に施された装飾も美しい。
石瀬神社狛犬(吽像)石瀬神社狛犬(阿像)
社殿を守る出雲型の狛犬は明治三十六年(1903)の奉納である。
(新潟県新潟市西蒲区石瀬)
http://www.niigata-u.com/files/ngt2009b/090320c1.html石瀬神社のモミ (いしぜじんじゃのもみ)
樹種 モミ
樹高 不明
目通り幹囲 5.3m
推定樹齢 400年
所在地の地名 新潟県新潟市西蒲区石瀬
新潟市指定天然記念物(2004年8月11日指定)
種月寺(しゅげつじ)と青龍寺(しょうりゅうじ)の間を西に入る道がある。この奥には標高235mほどの天神山があり、戦国時代には天神山城が築かれていた。平成21年(2009)のNHK大河ドラマ「天地人」の主人公直江兼続(なおえかねつぐ。幼名樋口与六)の弟与七(のちの大国実頼)が最後の城主を務めたことで知られる。
石瀬神社はこの道の途中。「天地人」ブームのおかげか、思っていたより良い道だった。神社の入口近くには数台分の駐車スペースもある。
参道を歩き始めて間もなく、小さな橋を二つ渡った先にモミが立つ。(道路からは、よく目を凝らさないとモミが見えない)
形の整ったモミである。樹勢も良さそうだ。
モミ巨木では、根際に独特の肥厚が見られることが多いが、このモミにはまだ見られない。比較的、樹齢が若いのかも知れない。
このほか、幹囲は3mほどだが、社殿横にもモミ巨木がある。少し離れて青龍寺にもある。弥彦村も含めて、このあたりにはモミ巨木が多いように思われる。
http://www.hitozato-kyoboku.com/ishizejinja-momi.htm