《越後一の宮弥彦神社の参拝者の精進落としの遊里 岩室温泉》
開湯三百年の歴史ある岩室温泉「霊雁の湯」
岩室温泉の歴史は古く、江戸時代より、越後一の宮弥彦神社の参拝者の精進落としの遊里として栄えた由緒ある伝統に彩られています。
今春から新温泉の供給が始まりました。
岩室温泉の歴史
慶長3年(1598年)
岩室村検地帳に「湯のこし」の地名があることから、すでに当時、湯の涌出があったと考えられる。
正徳3年(1713年)
「霊雁の湯伝説」、この年元旦、村の庄屋、高島庄右衛門が3日3晩同じ夢をみる。白髪の老人が枕頭に立ち「村はずれの老松の下の岩石の間に霊泉があり、これに浴すれば、諸病和らぐ」と告げる。村はずれ一帯を探すと、一羽の傷ついた雁が泉流に浴して傷を癒していた。これによって源泉が発見されたと伝承され、岩室温泉は「霊雁の湯」と呼ばれている。当時、役金を上納する「湯組」が37軒あった。
享保元年(1716年)
薬師堂前で芝居の興行があり、遊女茶屋が店を出したという。
寛政3年(1791年)
8月7日地蔵堂前でお祭りが行われ、踊りが二晩催されたという。
岩室温泉の概要
源泉名:岩室温泉
泉質:含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 (高張性 弱アルカリ性 高温泉)
効能:関節リウマチ・変形性関節症・腰痛・神経痛・五十肩・打撲・捻挫胃腸機能の低下・糖尿病・病後回復・疲労回復・健康増進など
霊雁の湯源泉は改修され、ゆもとやの脇にあり、ポケットパーク(小公園)として散策におすすめです。
旅館数:11軒 収容人数:約1,320人
飲食店数:20軒(スナック、ラーメン、寿司、焼鳥、お好み焼き、日本そば、食堂等)
岩室の芸妓衆
岩室温泉は新潟県の芸妓発祥の地。岩室甚句にも歌われている芸妓さん達は、若く美人揃いということで知られています。芸所として、踊り、唄、三味線等を身につけた芸妓から若い芸妓まで在籍。夕暮れの温泉街を歩いていると、これからお座敷へ向かう芸妓さんの姿を見かけることもしばしば・・・。その華やかな雰囲気は、思わずうっとりするほどです。
新潟市西浦区HP
http://www.city.niigata.lg.jp/nishikan/about/kankou/onsen.html