福地山 種月寺 (しゅげつじ)曹洞宗
・住所 新潟市西蒲区石瀬3358 (岩室温泉街から車で5分ほど。)
・電話 0256-82-2160
文安三年(1446) 南英謙宗(耕雲寺三世)は、上杉房朝、豪族小国氏の篤信を得て、良寛さまゆかりの弥彦山の北麓、岩室村石瀬に種月寺を創建。
享徳2年(1453)までに庫院、東司、茶室、禅堂等伽藍が完成する。自ら修行にはげみ多勢の雲水が集まり、大いに隆盛を極めた。
中世から近世にわたり本山総持寺の輪番制により、本山の住持職の寺格をもち、末寺は近隣の県にわたり二十四ヵ寺を有するにいたった。
かつては越後における曹洞宗の四大道場(耕雲寺・雲洞庵・慈光寺・種月寺)の一つに数えられた寺。
現在の本堂は、出雲崎の大工・小黒甚七が棟梁となって、元禄12年(1699)に建立されたもの。
内部は、前面(東側)に露地と大縁をとり、その奥を前後2列、各列4室の8室(前列は南から優婆塞・大間・優婆夷・茶の間、後列は南から位牌堂・内陣・室中2室)で構成しています。内陣と位牌堂は板敷きで、その他の室は畳敷きです。柱は、特別な柱を除いて面取角柱となっています。また、内陣の背面(西側)には開山堂が増築されています。
新潟県内を代表する曹洞宗の本堂建築として評価され、平成元年に国の重要文化財に指定されています。
火伏せに霊験あらたかで、毎年6月19日の開山忌で防火の護符を配る習わしが今も続いています。
種月寺の寺宝「火防石」(かぼうせき)は寺を建てる敷地を一夜にして造成してくれた竜神から授かった石で「竜神石」とも呼ばれている雨乞いや火伏せにご利益があると伝えられています。
春は門前の桜並木が美しい。
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