浄土宗 寂照山 長松寺 埼玉県東松山市高坂1184
当山は、寂照山不二院長松寺と号す浄土宗寺院です。開山は、西山上人といわれていますが詳細は不明です。中興開山は、證蓮社誠譽長安上人で、長安上人は天文十五年(1546年)五月二十六日に入寂されました。現在の住職は、第三十三世明譽隆弘です。
御本尊は湛慶作と伝えられる阿弥陀如来坐像です。本堂は、元文四年(1739年)九月に再建されたもので、屋根換等の改修を経て現在に至っています。
当山は、埼玉県の比企丘陵地帯から延びる高坂台地の南部に位置し、八王子槍千人同心が日光へ行く、同心街道の往還に面しています。この街道は江戸時代に始まって、人馬の往来がさかんとなり、江戸末期から明治時代にかけてますます多くなり、高坂宿も結構賑わったようです。江戸末期から明治の初年の頃、当山は「街道守りの長松寺」と当時のわらべ謡の中で唄われておりますが、これは当山が高坂宿の南に位置し、法然上人の浄土宗の念仏の寺であったためと思われます。
http://www.choshoji.jp/index.html