Re: 深んぼのすげがさ

深んぼのすげがさ についてのコメント&レビュー投稿
ある村に、他所から若い嫁さんがやって来た。 若い嫁は、まだ野良仕事に不慣れなため、いつも姑に小言を言われていた。それでも嫁さんは一生懸命に働いた。 やがて田植えの季節と...…全文を見る

Re: 深んぼのすげがさ

投稿者:Perenna 投稿日時 2021/10/15 0:56
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この昔話と似たような話で、横浜市に伝わる「おこんどぶ」という話があります。
「ふるさとの民話8・神奈川県の民話」に収録されています。
「横浜の日吉は大むかしには海の底で、あのあたりでは綱島だけがぽっかりうかんでいたんだと。
海がだんだんにしりぞいて、陸になったが、じめじめした沼地でアシがおいしげっていた徳川時代のおわりには、こんなところにも田んぼがひらかれた。
田んぼといっても、ひどいどぶっ田でね。なにしろ三メートルもの青竹をさしてみても、しずんでしまうという底なしだ。
田うえするにも丸太を井げたにくんでしずめ、それにのってしたもんだ。
そんなどぶっ田のひとつに〈おこんどぶ〉とよばれる田があった。その田にだけ、どうしてこんな名まえがついたかというと、それにはかわいそうな話があるんだよ。」という書き出しで始まっています。
「深んぼのすげがさ」のお嫁さんと同じように、おこんという若い女性が田植えをしている最中に足を踏みはずし、どぶっ田の底へと沈んでしまう話です。
江戸時代のころには、このような底なしの湿田や深田で命を落とした方たちが、たくさんいたらしいですね。
似たような農村の哀しい昔話は、全国各地にも人知れず、語り伝えられているのではないでしょうか?
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