Re: 深んぼのすげがさ

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ある村に、他所から若い嫁さんがやって来た。 若い嫁は、まだ野良仕事に不慣れなため、いつも姑に小言を言われていた。それでも嫁さんは一生懸命に働いた。 やがて田植えの季節と...…全文を見る

Re: 深んぼのすげがさ

投稿者:Perenna 投稿日時 2020/10/3 23:10
この昔話と似たような話は、未来社の「茨城の民話・第二集」にも収録されています。
「見えねえ田」(新治郡)という題名です。
「むかし、あるお百姓さんの家でお嫁さんをもらいました。ちょうどせわしい苗代かきのころだったものですから、嫁に来た翌日からお嫁さんは真新しい菅笠をかぶって、夫といっしょに田んぼへ出て働いていました。お嫁さんの生まれた家はお百姓でなかったものですから野良仕事は馴れていないので、仕事も下手ではかどりません。」という書き出しで始まっています。
お嫁さんが沈んでいった底なしの深田のことを、これからのち「見えねえ田」と呼ぶようになったそうです。
「このような哀話は、霞ケ浦のまわりの底なし田にはたくさん伝わっています。」とも書かれています。
新治郡のあたりは昔は沼や湿地帯が多く、江戸時代になってから埋め立てなどをして新田開発をしていった場所らしいです。
今ではこのような底なし沼や深田などは、戦後の再開発や宅地造成でなくなってしまったのではないかと思われます。
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