> 乳信仰を研究している小児科医さま
「尾張の民話」に収録されている「乳花薬師」(名古屋市)は、なんとなく話者の方が創作したようなもののように思えます。
おそらく、他地域に伝わる似たような民話や昔話を、ご自分のお住いの地域の寺やゆかりのある寺に仮託・付会したものではないでしょうか?
その証拠に、大正時代に出版された「名古屋市史・社寺編」によれば、東伏見町二丁目にあった東光寺の御本尊は「釈迦牟尼仏坐像、脇士同七面立像、同妙見坐像」と書かれています。
薬師如来にまつわる伝説は、もともとなかったのではないかと思われます。(コマ番号531/583)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/950889/233?tocOpened=1「尾張の民話」では、東光寺の所在地は「横三つ蔵、御園筋と仲ノ町の間」と書かれています。
東光寺は東伏見町(現在の栄一丁目、二丁目)にあったそうなので、現在地では御園通と中ノ町通に挟まれた仲ノ町公園(名古屋市中区栄1丁目27)が跡地ではないでしょうか?
またアニメの「おさよ」という名前は、福島県会津高田にある法用寺の子安地蔵のヒロインの名前がモデルになっていると思います。