未来社の「尾張の民話」には、東光寺の場所について次のように書かれています。
「横三つ蔵、御園筋と仲ノ町の間に、東光寺というお寺があって、そこのお薬師さまにお願いすると、からだの願いなど、何でもかなうということだ。」
横三つ蔵、御園筋、仲ノ町というのは、戦前の名古屋市中区にあった地名です。
昭和19年に出版された「名古屋市中区史」によれば、東光寺は日蓮宗の寺で、南伏見町にあったと書かれています。(コマ番号229/451)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1042158/410?tocOpened=1民話では主人公の名前は書かれておらず、「女は、さっそくお参りに行くことにした。が、女の家から御園筋までは、かなりの道のりだ。途中には、坂もあるし、さみしい原っぱもある。」と書かれています。
「いくつも峠を越えた」とあるのは、アニメの演出や脚色ではないでしょうか?
おそらくヒロインは、名古屋市郊外の愛知郡の村に住んでいたと思われます。