幼くして父親を亡くした男の子が、母親のいいつけで茄子の苗を買ってきて植えると、苗はぐんぐん伸びて雲の上まで届いた。その茄子の木を登って雲の上に行くと、大きな屋敷があった。
そこにいたおじいさんが、毎日おいしい茄子を貰っているお礼だと言って、二人の娘に男の子をもてなさせた。そのあと、おじいさんは仕事があると言って雷様の姿になり、太鼓をたたき、娘の一人が鏡で稲妻を、もう一人が柄杓で雨をふらせた。
男の子はおもしろがって、娘から柄杓を借りて雨を降らそうとするが、雲から足を踏み外してしまった。落ちたところは桑畑で、運良く桑の木にひっかかり助かった。
それ以来、雷さまは、男の子を助けてくれたお礼に、桑の木の側には雷を落とさなくなったという。
(稿: 蔵人 本掲載日2012-8-14 5:43 )
ナレーション | 常田富士男 |
出典 | (表記なし) |
DVD情報 | DVD-BOX第3集(DVD第14巻) |
本の情報 | サラ文庫まんが日本昔ばなし第7巻-第035話(発刊日:1976年9月10日)/童音社BOX絵本_第07巻(発刊日不明:1970~1980年頃)/二見書房まんが日本昔ばなし第5巻-第19話(発刊日:2005年12月19日)/講談社テレビ名作えほん第008巻(発刊日:1977年9月) |
サラ文庫の絵本より | 絵本巻頭の解説には地名の明記はない |
童音社の絵本より | 絵本巻頭の解説(民話研究家 萩坂昇)によると「福島県の昔ばなし」 |
講談社の300より | 書籍には地名の明記はない |
レコードの解説より | LPレコードの解説によると「群馬地方の昔ばなし」 |
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