雷と桑の木
昔々、老夫婦と息子夫婦が野良仕事の最中、空が曇り、雷が鳴った。雷は桑の木に落ち、光とともに男の子が現われた。子供がいない息子夫婦はヒカルと名づけて育てた。十年後、ヒカルが雷様だと知り、薪を燃やして、ヒカルを天に戻してやった。その話を聞いた隣の爺さんが天に昇りヒカルとそっくりの雷様を見たのだが、足を滑らし地上へ落ちた。しかし桑の木に引っかかり助かったため、それ以来、雷の日に桑の木の枝を一、二本切っておくと災難に遭わないといわれている。
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