山に何日も雪が降り続き、食べ物がなくて、腹の空かせた狐が里に降りてきた。
そこでかわうそに出会い、魚をとる方法を教えて貰う。しかしかわうそは狐を騙そうとして嘘を教えることにした。夜中に湖に行き、厚い氷の張ったところにぽっかり穴があいていたら、そこにしっぽを垂らすと大きな魚がかかると教える。
その嘘をすっかり信じた狐は、かわうそに言われたとおり、ものすごく寒い日の夜、氷にはった湖にあいた穴を見つけ、冷たいのを我慢してしっぽを垂らした。
じっとまっているとだんだん湖の氷が凍ってきて狐のしっぽは厚い氷に挟まれてしまった。しかしそれを大きな魚だと勘違いした狐は力一杯引っ張ると、しっぽはちぎれてしまったそうな。
(稿: 蔵人 本掲載日2012-8-14 5:57 )
ナレーション | 市原悦子 |
出典 | (表記なし) |
本の情報 | サラ文庫まんが日本昔ばなし第8巻-第039話(発刊日:1976年9月20日)/童音社BOX絵本_第17巻(発刊日不明:1970~1980年頃)/二見書房まんが日本昔ばなし第3巻-第10話(発刊日:2005年11月14日)/講談社テレビ名作えほん第012巻(発刊日:1977年10月) |
サラ文庫の絵本より | 絵本巻頭の解説によると「東北地方の昔ばなし」 |
童音社の絵本より | 絵本巻頭の解説(民話研究家 萩坂昇)によると「富山県の昔ばなし」 |
講談社の300より | 書籍には地名の明記はない |
レコードの解説より | LPレコードの解説によると「東北地方の昔ばなし」 |
このお話の評価 | 5.63 (投票数 8) ⇒投票する |
⇒ 全スレッド一覧