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キーワード: 小林治 (61 ~ 71 件目を表示)
お話データベース
白馬岳の魔神
昔ある所にものすごい大金持ちの長者がいて、その長者には、たまき(手巻)という大変美しい娘がいた。 たまきが年頃になるとあちこちから嫁に欲しいという声があったが長者は首を縦にふらなかった。 だがたまきはある時から一人の若者と一目を忍ぶようになっていた。その若者は夕暮れになると白馬岳の方からどこからともなくやって来るのだが、名前も住所も明かさなかった。やがてそのことが長者の耳に入り、長者は男と別れなければ人をやって男を成敗すると怒った。 そして次の夕暮れ、たまきは泣きながら若者に二度と会えな...
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貧乏神と小判
昔、ある所に貧乏な百姓夫婦がおりました。 ある寒い冬の日、突然、屋根を突き破って男が落ちてきました。自分は貧乏神だ、住みにくいから出て行く、といいます。 しかし夫婦は「外は寒いからせめて明日の朝」とか言って引きとめようとします。「温まるから」と雑炊を食べさせようとしたり。貧乏神は「その人の良さがイヤなんだ!!」と怒って出て行きした。 しかし出て行くときに、「今夜の四つ時(22時)頃、街道の一本松の下に行ってみろ」と言い残しました。「神様の言うことだから」と、それに従って行って見ると、馬が大量の...
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るすが岩
昔、甲州の河口湖畔の大石村に大火が出て多くの家々が燃えた。火事の後、復旧工事のためたくさんの大工が村にやって来た。 その大工の中に、河口湖の向こうの小海村の幸右衛門(こうえもん)という大工もいた。何ヶ月も大石村にとどまるうちに、幸右衛門と大石村の娘おるすは愛し合うようになっていた。だが、幸右衛門には親の決めたいいなずけが小海村にいたのだった。 そして工事が終り、幸右衛門が小海村へ帰る日となった。おるすは幸右衛門に「お嫁にしてよ」と言ったが、幸右衛門は「百晩欠かさずオレの所へ通って来たら、夫婦にな...
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鬼のつめ
昔、物凄い嫌われ者の悪徳婆さんがいた。この婆さんは、村人から穀物を買い取るときは大きなマスで量り、物を売るときは小さなマスで量って売っていた。 そんな婆さんが、とうとう死んでしまった。それで、お寺の和尚さんが婆さんの葬式を担当することになったが、葬式の前夜、和尚さんの寺に赤鬼と青鬼がやってきた。 どうやら鬼達は地獄から来たらしく、婆さんは地獄行きが決まったから余計な手出しはするな、と和尚に警告する。しかし、和尚は断固拒否する。 葬式当日、お棺を運んで歩いていると、突然強い風が吹いて...
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幽霊街道
昔ある山道は「化け物が出る」という噂があって「幽霊街道」と呼ばれていた。ある日近くの村の若い衆がその噂が本当かどうか確かめに、夜その幽霊街道に行ってみた。 街道に着いて夜になり、若い衆は眠ってしまったが、藤十郎という男だけは岩の上に座って考え事をしていた。 藤十郎は家を出る時仏様に供えてある「おぶくさん」という御飯を食べて来た。おぶくさんを食べるとどんなことがあっても嫁の元に帰って来れると昔から言われていた。その時突然、辺りの様子が変わった。藤十郎が見上げると、目の前に得体の知れないものが 「藤十...
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松尾のせどさく
昔四国の松尾あたりにせどさくという腕のいい猟師がいた。 ある日いつものように犬のシロと猟に出掛け、沢でひと休みしていると、沢の向こうに大きな猪がいた。立派な猪だったのでせどさくはしとめてやろうと、シロに反対側へ回りこんでこちらへ誘いこむよう指示した。 が、なぜかシロは気乗りしない様子。豪をにやしたせどさくはその場で弓を引き猪に放った。 すると矢は猪に命中したが、何と頭に当たって跳ね返り、猪はそのまま逃げていった。シロが拾って来た矢尻を見てせどさくは驚いた。矢尻には油がべっとりとついてい...
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亡者の通る道
昔、飛騨の山奥での話。 冬の間近い秋の終わり、ある男が山道で倒れていた。そこへ近所の百姓の金衛門が通りかかった。その男は何人もの人を殺した大罪人で、江戸から上州、信州と逃げ回ってきたがここで力つきてしまったのだと言う。 金衛門が、大罪人に水を飲ませてやると、大罪人は礼を言って息絶えた。金衛門は大罪人の男を土に埋め、ねんごろに葬ってやった。 この年は夏からの飢饉で百姓一揆が相次ぎ、その首謀者と家族達はどこまでも追い詰められ殺されていった。 次の年の初夏のある夜。金衛門の家の前を、大勢の足音や荷...
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山鳥の尾
ある所に二人暮らしをしている母親と息子が居る。父親は化け物退治に行ったきり、戻ってこなかった。 冬に息子は母親に買い物を頼まれ町に行く途中罠にかかった鳥を見つける。その鳥の尾は、五色に光るとても美しいものだった。 息子はその鳥を罠から逃がしてやり変わりに買い物用の金を罠の元において帰る。 帰る途中、近所の若者に出会うのだが、その若者が息子に「とある徳の高いお坊さんのお告げで、息子の父親が退治に行った化け物の退治の仕方が分かった」と言う。 五色に光る尾を持つ鳥を使って矢を作ればいいというのだ...
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勘安ペロリ
昔、小田原に勘安(かんあん)という力持ちで働き者の男がいた。この男は普段は気が弱いくせに、大好きな酒を飲むと気が大きくなるのが悪い癖だった。 ある年の秋、勘安は山に入り炭を焼いていた。 するとそこに小さな蛇がやってきて、勘安はビックリする。 たまたま通りがかった木こりがその小さな蛇を追い払ってくれたが、木こりはこんな小さな蛇に驚くなんて、臆病だなと笑って去って行った。 ほっとした勘安は酒を飲み始める。しばらくするとまたさっきの蛇が現れた。 酔っぱらってすっかり気が大きくなった勘安は、今度は蛇に驚...
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雪の娘
未見アニメの出典元調査を、araya氏が行いました。あくまで予測ですが調査した内容をこちらにも記載しておきます。 予測出典元: 『日本の民話2』(瀬川・松谷,角川書店) かもしれない。 お話の概要: 雪深い山奥に住む爺と婆の元に、赤子を抱いた雪女が現れる。爺に赤子を託すと、雪女は砕け散ってしまった。赤子は綺麗な娘に育ち、黒髪に赤い櫛が良く映えた。ある春祭りの日のこと&hellip;。 ( 調査した人:araya 調査日 2012年1月8日 23:01 )
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とうせん坊
昔、一本足の高下駄を履き、松明を持ったとうせん坊という大男が村を暴れ回っていた。 彼が物心付いた時すでに両親は無く、北上川上流の小さな寺に預けられていたが、大柄で頭が足りなかったので和尚や坊さんや子供達に「うすのろ」「でくの坊」等と苛められて育った。そんな連中を見返してやりたいと思ったとうせん坊は、観音堂にこもって祈り続けた。満願の日、観音様が差し出した手まりを食べた彼は百人力を授かった。 早速村の奉納相撲に参加したが、気付いた時には有り余る怪力で対戦相手を次々と殴り殺してしまっていた。今度は「...
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