佐々木喜善という民俗学者が著した「老媼夜譚」(昭和2年)という本には、「部屋の始まり」という題のお話が収録されています。
内容は「肥後民話集」の「屁ひり女の話」と似たり寄ったりの話ですが、結末はアニメと同じように部屋の起源を物語っています。(コマ番号139/187)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1464152「家の奥まつた所に部屋を造つて、嫁子を時々其處に入れて、あたりほとりに差障りの無いやうにさせた。それから今日部屋が始まり、嫁子を取ればまづ一番先きに其處に入れるものだと謂ふことになつた。」
佐々木喜善は岩手県の出身なので、絵本に「東北地方の昔ばなし」と紹介されているのもまんざら間違いではなかったようです。