Re: Re: みそ買い橋

みそ買い橋 についてのコメント&レビュー投稿
昔、飛騨の国は乗鞍山の西、山ひだの中に沢上(そうれ)という谷があって、そこには長吉(ちょうきち)という大変信心深く、正直な炭焼きが住んでいた。 ある夜のこと、長吉が炭焼...…全文を見る

Re: Re: みそ買い橋

投稿者:araya 投稿日時 2011/11/4 8:24
横から失礼します。

「味噌買橋」の類話がイギリスにもあることは柳田國男も指摘されていますが、味噌買橋伝説がイギリスから日本に伝来したか否かは別として、橋の隠喩性に着目する研究だったように思います。その点で、翻案となれば、これは興味をそそられますね。

『口承文芸研究・15号』『昔話の語りと現在』が手元にないので、お聞きしたいのですが、どのような経緯で日本に入り、翻案されていったのか。解説いただけると助かります。
いつ、どこで、誰が翻案したのか。それが分かれば、日本各地にある「みそ買い橋」の類話が、どの地域から派生していったのか。地域交流の流れも見えますし、時代によっては隠れキリシタンなどの裏の歴史を探る端緒ともなり得ますので。

ちなみに、杉田英明「橋の上の宝の夢 : 中東説話の東西伝播」『比較文学研究』73 では、グリムの「橋の上の宝の夢」が、10世紀に書かれたイラクの『悲しみのあとの喜び』収録の一篇が淵源に位置すると指摘されています。当時の中東と欧州の交流を考えると、シルクロードの影響もあったかと。中国にも類話はないのか、御存じないでしょうか。
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