Re: 暗闇から牛

暗闇から牛 についてのコメント&レビュー投稿
二人の絵描きが、江戸に向かって旅をしている途中で、あまりきれいではない宿に泊まる事になった。 部屋で休んでいると、他の旅人と相部屋を頼まれ、狭い部屋に旅の商人も泊まるこ...…全文を見る

Re: 暗闇から牛

投稿者:ゲスト 投稿日時 2016/1/20 10:42
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「暗がり(暗闇とも)から牛」は、辞書によれば「暗がりから牛を引き出す」の省略形だそうです。この場合の牛は黒毛和牛らしい。あるいは黒アンガス種と呼ばれている外来種かな。いずれにせよ黒い牛らしい。暗がりに黒い牛がいたらはっきり見えません。「物の区別がつかないたとえ」だそうです。
■もう1つ意味があって、「動作が鈍重ではきはきしないたとえ」としても使われるとのこと。「暗がりから牛」。たしかにモソッとしていて、なんだか切れのない感じですね。
■上方落語の「おたおたの太助」という噺(はなし)の中で使われていました。「…大工の左甚五郎という御方も、日頃はボォーツとしてなさったが、いざ仕事になると、皆を寄せ付けんはどの腕を見せたそうな。『暗闇から牛を引きずり出したような男』の方が、奥が深うて、値打ちのあるものじゃ」。なるほど。これは後者の意味でしょうね。そんな使い方をするものなのか。前者の意味で使われている事例は見つかりませんでした。
■なお、太宰治は「天狗」という文章…芭蕉と2人の門人の連句の感想文の中で次のように使っていました。「見事なものだ。滅茶苦茶だ。去来(きょらい)は、しすましたり、と内心ひとり、ほくほくだろうが、他の人は驚いたろう。まさに奇想天外、暗闇から牛である。仕末(しまつ)に困る。芭蕉も凡兆(ぼんちょう)も、あとをつづけるのが、もう、いやになったろう。それとも知らず、去来ひとりは得意である」。
■これは辞書には掲載されていない用法のように見えます。素人は、「瓢箪から駒」と勘違いしたのかと疑いたくなります。どんな意図で使ったのでしょうね。
http://blog.q-q.jp/201510/article_23.html
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