矢村の氏神さん(奥越前の昔話)
むかし、代官様が検地の縄入れに矢村へ来られました。ちょうどお宮の下辺りまで来られた時。不意に馬が暴れてお殿様はふり落とされてしまいました。そこでこれはきっと神様にさわったのではないのかと、どこかに神様がおられるだろうと辺りの藪の中をさがしました。すると小さなお堂があり神様を出して地面に投げつけたのだそうです。そしたら神様の小さな手が折れてしまいました。村人はもったいない事だとそれを修理して神社を建て祀りしました。これが矢村の氏神として今も大事にされています。
調査 小林 利右ヱ門
http://www.geocities.jp/bbqxy084/onosi_kankou_map/minwa/mukasibanasi6.html#6-29