Re: 島をはこんだ黒鬼

島をはこんだ黒鬼 についてのコメント&レビュー投稿
むかしむかし、遠い南の海にぽっかり浮かんだ鬼ヶ島があって、たくさんの鬼達がのんびり暮らしておった。鬼ヶ島から海を隔てたずうっと向こうには、土佐の国、久礼浦という漁師の村...…全文を見る

Re: 島をはこんだ黒鬼

投稿者:ゲスト 投稿日時 2015/11/10 16:21
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双名はまた博説の島である。いま里人の昔語りに耳を傾けよう。
「昔むかし、鬼ヶ島の鬼が、ある日、鉄棒の両端に大きな岩をつきさすと、全身に汗をかきながらこの久礼をさしてやって来た。何でもその岩は、鬼ヶ島の門であったが、久礼の港口が荒れると聞いて、わざわざ持って来たのだ。しかし、ここまで来ると、さすがの力自慢の黒鬼も、すっかり疲れてしまって、
『おおの。』
と、うなり声をあげたまま、海の上にぶっ倒れた。しかし、その時連れていた子鬼が、溺れそうになったのを見ると、我が子可愛さに最後の力をふるい起こし、子鬼をさし上げながら海の底に沈んでいった。危うく助かった子鬼は、親の情けにさめざめと泣きながら、いつまでもその場を離れようとはしなかった。かくして悲しみの幾年月かが過ぎて、遂にその子鬼は烏帽子の岩と化したのである。だから両方の岩とも穴が開いているし、そこらあたりを大野といいうのだ。」
博説には、古人の思想がこもっている。
純真素朴な我らの祖先
港口の荒波に、ともすれば苦しめられて、何とかして浪を防ぐ手だてはないかと頭をはたらかせた祖先
の魂が身近に感じられて、微笑を禁じえないものがある。
中土佐町史料「久礼読本」復刻版(平成22年3月 中土佐町教育委員会発行)より抜粋
http://www.mantentosa.com//sightseeing/see/futanajima/index.html#oni
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