『若狭・越前の民話』(石崎直義,未来社)によると、敦賀市で採録された話とのこで、舞台は泉村(もと泉区)にある「九右衛門辻子」と「めくら川」が交差するところにかかる土橋。
土橋を渡った九右衛門辻子の左手が良覚寺の乱塔場(アニメでは法覚寺の墓場)、右手が浄泉寺の竹やぶになります。敦賀市泉の周辺の寺を探すと、小川を渡ると浄泉寺があるロケーションがありましたが、良覚寺はありませんでした。ただ、めくら川周辺は竹やぶを含めて開発がなされ、当時の面影はないこと。浄泉寺の周辺は大小20近い寺社が集まる寺社町であること。九右衛門辻子の浄泉寺向かいの寺は寺名が曖昧であることなど。これらから、めくら川が暗渠や側溝に整備されている可能性、寺社町であれば寺の興亡も激しく、良覚寺も今はない寺である可能性などがありますので、それらを勘案した立地から、下記のポイントに九右衛門辻子の土橋があったものと推定しました。
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