八瓶山(345m 茨城県七会村)
「何のために八つの瓶が埋められているのか」
栃木県との県境近くに来て、農道をよく注意していると小さい木札が登山口を教えてくれる。道路脇に車を停める(14:30)。
田圃を横切って山道に入る。山裾は木がなく日当たりがよいので藪になり易いが、刈り払われている。ヒノキ林になると急登し山頂に着く。ヒノキ林の中である。
小さい祠があり、少し登ると三角点があり最高点である (14:50)。
一隅に岩があり、奉再興八瓶供養塔(文政2年)と書いてある。その前に小さい蓋付きの瓶が8個円形に埋められている。瓶は新しく埋められた感じである。
次のような話がある。旱魃の年に弘法大師がこの山に八つの瓶を据え八大竜王を勧請し、雨乞いをしたところ雨が降り続いた。また別に八俣の大蛇伝承もあり、八俣の大蛇に飲ませた酒の瓶という伝説もある。
北関東は出雲系神々を祀る神社が多いので、それに関わる出雲神話も伝わったのだろうか。
ここに埋めてある瓶は小さく、我が家では梅干しを入れている瓶ほどの大きさだ。大蛇が頭を入れるには小さいようだが、でも大蛇の瓶は面白い。(15:20)
同じ道を下るが、昨日か今日か、どなたが藪刈りをされるのか、伐られたコナラの枝が未だ瑞々しい。
http://homepage3.nifty.com/ishildsp/kikou/ibaragi2.htm