Re: 石楠花

石楠花 についてのコメント&レビュー投稿
佐渡の大倉村に、とても元気で可愛い娘が、木こりの両親と3人で暮らしていた。娘は、春から秋にかけて放牧している牛の世話係だったが、まだまだ遊びたい年頃だった。 そんな中、黒...…全文を見る

Re: 石楠花

投稿者:日清皿太夫 投稿日時 2021/12/1 3:29
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 グループ・タックの前身とも言える虫プロ時代から編集を手掛けて来た古川D唯一の演出作品。秀逸ですね。このまま実写化出来そうなほど間延びしたところが無く、ラストカットがファーストカットに回帰する『市民ケーン』みたいな構成が鮮やかに決まり、涙の滴が一瞬輝き眼に焼き付く。他の話ではちょっと見つからない水浴びする姿の艶めかしさ。キャラクターの顔を写さず手元や後ろ姿で感情の動きを、悲惨な顛末を赤い手拭いだけで知らせる詩情の豊かさなどは、『昔ばなし』でも屈指ではないでしょうか。演技のやり過ぎなさも丁度良い。

 この回の画は、私にはあだち充調に見えて仕方が無かったのです。調べてみればグループ・タックは当時杉井Dが演出、アニメーション・ディレクターを前田Dが務めてあだち充作品『ナイン』を作っていて、1985年ほぼ同じ面々の手で『タッチ』が始まる。関係者の興味深い裏話があるのでしょうねえ。

 石楠花繋がりでNo.0870「背振山の石楠花」を続けて観ると、ダメだなあ(苦笑)
投票数:33 平均点:10.00

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