Re: 恩田の初連

恩田の初連 についてのコメント&レビュー投稿
昔、愛知県の刈谷市恩田町は広い原野で、ところどころに小さな林がありました。 その中でも一番大きな竹林には、初連という立派な白狐が住んでいて、この辺りのリーダーでした。初...…全文を見る

Re: 恩田の初連

投稿者:カケス 投稿日時 2021/6/18 23:35
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし |
Perennaさんがおっしゃる通り、もともと愛知県に伝わるお話はアニメとは少し異なります。殿様の家来は子ぎつねを連れ出さずからかっていただけであり、それに腹を立てた初蓮が嫁入り行列に化けて殿様をだましたというものです。子ぎつねは初蓮の巣で母の帰りを待っていました。アニメのストーリーは、なぜ初蓮が嫁入り行列に化けてまで城に潜入し殿様を化かさねばならなかったのか、より視聴者からの共感を得るために少し改変されたのではないかと思われます。
しかし地元ではこの話には続きがあり、刈谷の殿様は狐に騙されたことを幕府に知られて国替えとなり、禄高も半分にされています。それを知った初蓮は「さすがにやりすぎたか」と反省し、故郷を離れて箱根に住み着きます。そして明治時代になるまでこのお殿様が江戸に上がるときの警備にあたっていたとのことです。
こちらの出典は、愛知県小中学校長会編「あいちのむかしばなし1 おいせのかっぱ(1976年初版)」に記録されています。愛知県の子供たちにのみ販売された書籍のため、一般には出回っていないことが残念です。
投票数:35 平均点:10.00

投稿ツリー

このスレッドの投稿一覧へ

  条件検索へ


現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

31 人のユーザが現在オンラインです。 (14 人のユーザが レビュー&コメント投稿 を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)