Re: 地蔵さんのことば

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Re: 地蔵さんのことば

投稿者:Perenna 投稿日時 2020/3/15 23:15
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未来社の「屋久島の民話」を読んでみました。
このアニメのもとになった「地蔵さんの言葉」の話者は岩川イワさんという方です。
岩川さんの語ったほかの民話も読んでみたのですが、屋久島固有の昔話というよりは、全国的によく見られる普遍的な話をあちこち改変したり、つけ加えているような印象を受けました。
編者の下野敏見氏のはしがきによれば、岩川さんは幼いころ、父親からいろいろな民話を聞かされたと書かれています。
「尾之間は屋久島町役場のある人口千人の静かな町です。近くにモッチョム岳がそそり立っています。この町に、日高ミヨ、岩川イワの老姉妹がおられます。ミヨさんが十一、イワさんが六つのとき母が死んだ。それから父はこの可哀想な姉妹に、毎晩、夕餉のいろりのそばで、あるいは寝物語りに昔話を語ってきかせたそうです。」
この「しょたん」という屋号をいろいろと調べてみたのですが、これはひょっとしたら「塩谷」(しおたに)という地名や名字のなまりなのではないでしょうか?
富山県魚津市で話されている魚津弁では、「谷」(たに)を「たん」と言うそうです。
屋久島で「谷」が「たん」と発音されているのかどうかは、まだ確認ができていませんが、仮説として「しおたに」→「しょたに」→「しょたん」というように変化したのかもしれません。
岩川さんのお住いの近くにあるモッチョム岳に「塩谷」と呼ばれる地名があるのか、それともお父さまの友人や知り合いに「塩谷」さんがいたのでしょうか?
どちらにしても、江戸時代の大阪の富豪の名前ではなさそうに思えます。
また、「バクチうちが、ア、墓場の前から、地蔵が前さね、地蔵が前から、しょたんが門口、は、よいやさのさっさっ」という変な民謡についても、なかなか気になるところです。
これからも「しょたん」の屋号の謎について、いろいろと調べてみようと思っています。
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