No.0935
あなほげじぞう
穴ほげ地蔵
高ヒット
放送回:0588-B  放送日:1987年02月28日(昭和62年02月28日)
演出:若林常夫  文芸:沖島勲  美術:西村邦子  作画:若林常夫
長崎県 ) 22141hit
あらすじ

昔、ある漁村での話。

漁村で毎晩干してる魚が狸に盗まれるので、怒った村人たちが巣穴を煙でいぶして子狸もろとも焼き殺す。どうにか逃げ延びた母狸は、復讐として村に放火し、大事な漁船のほとんどを焼いた。

船が焼かれてこれまでのような漁ができなくなり、苦しい生活を送っていた村人たちは、残っていた小舟にのって沖に漁に出た。すると子連れの鯨を見つけ、生活がやばかったのでやむなく突きやすい子鯨に銛を打ち込んだ。

子鯨を殺した次の日から、海がしけまくって漁に出られなくなった。きっとこれは親鯨の怨みだということで、子狸もあわせて供養してやるために死んだ子狸の数+子鯨1頭の地蔵を立てる。

不思議な事に、開眼供養の経読みの最中に、各地蔵の胸に穴が空いた。それを見た村人たちは「我が子を失った親の気持ちは、胸に穴が空くようだったのだろう」と思った。

(引用/まんが日本昔ばなし大辞典)


参考URL(1)
http://www.ikishi.sakura.ne.jp/harahoge.html
ナレーション常田富士男
出典吉松祐一(未来社刊)より
出典詳細長崎の民話(日本の民話48),吉松祐一,未来社,1972年07月20日,原題「穴ほげ地蔵」,採録地「壱岐郡勝本町」,話者「吉野弘祐」
場所について長崎県壱岐市芦部町のはらほげ地蔵
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地図:長崎県壱岐市芦部町のはらほげ地蔵
追加情報
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※掲載情報は 2011/2/28 1:02 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
10件表示 (全10件)
ゲスト  投稿日時 2020/9/28 14:38
日本昔ばなしだと、盗みを犯した狸の逆ギレで村人と鯨がとばっちりを受けた印象。
ゲスト  投稿日時 2015/11/1 17:22
原の辻遺跡(はるのつじいせき)は、長崎県壱岐市芦辺町深江栄触・深江鶴亀触、および同市石田町石田西触にかけて存在する遺跡。2000年(平成12年)には国の特別史跡に指定され、2013年には出土品1670点が国の重要文化財に指定されている。
壱岐島東部・幡鉾川下流にある、弥生時代前期から古墳時代初期にかけての大規模環濠集落を中心とする遺跡である。魏志倭人伝に登場する「一大国」の国都とされている。一大国は一支国の誤記とされるが、誤記ではないとする説も存在する。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E3%81%AE%E8%BE%BB%E9%81%BA%E8%B7%A1
ゲスト  投稿日時 2015/11/1 16:50
海中に祀られた6体の地蔵が八幡浦にあります。腹のところに”丸い穴”があいていることから、”腹に穴がほげる(=穴が開くの壱岐の方言)”からハラホゲ地蔵の名がついたとされています。現在の場所は、海岸の埋立てのため数回にわたって移転を繰り返し、現在の位置に落ち着いたと云われています。一度は陸に移したものの不幸が続くことから、再び海に還したところ収まったという云われも残っています。移設前は干潮時には姿が全部現れ、浜に降りて拝むことができ、満潮時は頭まで隠れていましたが、現在の位置に移してからは腰までしか潮がこなくなりました。移設前は、干潮時に腹の穴にお供物を置いておくと、満潮時に海中に流されてなくなっていました。地蔵尊の御足は30cm四方の石が作りつけになっており、本体となる台石を凹状に彫り込んで、地蔵尊がはまるようにしていました。またはめ込んだ地蔵尊と台石の間に楔(くさび)を打ち込むと本体は安定するように工夫されていました。この地蔵尊は、海難者の霊を祀ったものかあるいは、鯨の納屋があったことから鯨の供養のためのものではないかと云われています。
http://www.iki-haku.jp/museumInet/ikf/poiGet.do?command=spot&id=1158
ゲスト  投稿日時 2015/11/1 15:22
律令制 壱岐郡田河郷
旧田河村、現在の芦辺町の芦辺浦・諸吉大石触・諸吉東触・諸吉南触・諸吉本村触・諸吉仲触・諸吉二亦 触と深江東触・深江南触・深江本村触・深江平触・深江栄触・深江鶴亀触を含む地域に比定される
http://mille-vill.org/%E5%A3%B1%E5%B2%90%E9%83%A1%E7%94%B0%E6%B2%B3%E9%83%B7(%E9%95%B7%E5%B4%8E%E7%9C%8C)
ゲスト  投稿日時 2015/11/1 13:55
長崎の「郷・名・免・触」の不思議
壱岐・松浦地方の住所をよく見てほしいんですよ。そうすると、 壱岐市○○町◇◇触とか 壱岐市○○町◇◇浦とかと 語尾に郷・名・免・触・浦という特定の語がくっついてきます。これって一体なぜでしょうか?Let's 調査!
「浦」については
「浦」は多分予想しやすいですよね?そう。浦=漁港の意味を表しているそうです。
ですので海岸の街には○○浦となっているようですよ!
「触」については
壱岐の「触」については、「村」の古代読み(ムレ、フレ)であるとか、藩政時代にお触書を通達する触役の一日の担当区域であったからとか、韓国語の古語であるとか、諸説あるようですよ!っという情報が入ってきましたが、僕的に一番信じれる説がありました!
↓↓
「郷」は旧大村藩・五島藩領,
「名(みょう)」は旧佐賀藩・島原藩領,
「免」は旧平戸藩領,
「触」は壱岐
であり、
「郷」は,元来,律令制・荘園公領制等での行政区分単位
「名」は中世以降の年貢徴収の単位となった田畠
「免」は中世以降の年貢減免(免田)
を表すそうです。
これは、壱岐の歴史絡みなんですね!けど、消滅しつつある。 市町村合併という言葉をよく耳にしますね。その市町村合併で地名変更にともない ○○町◇◇触→○○市◇◇ と特定語を削除される傾向にあり、消滅していってるそうです。
壱岐も4町から成り立っていましたが、今は壱岐市の一自治体。ですが、何とか壱岐では生き残りました。
http://blogs.yahoo.co.jp/twilight_grooving/20772393.html
ゲスト  投稿日時 2015/11/1 13:45
訂正追加
旧 諸吉村は 大石・二亦・仲・本村・東・南・芦辺浦 の地区がある。
村の由来
諸吉村は、村の西部に山を持ち自然豊かな場所であると同時に、村の北部には清水が流れている。村の東部は海に面しており、陸の恵〔農業〕と海の恵〔漁業〕の両方において恵まれていた立地だったことから「ともに良い」が「すべてよし」になり「諸々良い」に由来し、諸吉村となったと云われています。
http://www.iki-haku.jp/museumInet/ikf/vogList.do;jsessionid=BE18866043C0ADB0478FA26145EDB300?villageOriginOldPlaceId=210
ゲスト  投稿日時 2015/11/1 13:33
お話の穴ほげ地蔵様 (壱岐市芦辺町諸吉本村触)
八幡(やはた)半島にある。漁業がさかんな地区である。住所に「八幡(やはた)」が入ることはない。住所表記は「諸吉--触(もろよし・・ふれ)」
旧 諸吉村は 二亦・仲・本村・東・南 の地区がある。
ゲスト  投稿日時 2015/11/1 13:15
芦辺町 の歴史 追加情報
1878年(明治11年)に「諸吉村」と「深江村」が合併して「田河村」になった。
ゲスト  投稿日時 2015/11/1 11:50
芦辺町(あしべちょう)は、長崎県壱岐郡にあった町。2004年3月1日に郷ノ浦町、勝本町、石田町と合併し壱岐市となった。
壱岐島の北東部に位置した。
歴史
律令制 壱岐国 には以下の郡 郷があった。
壱岐郡 - 可須郷、風早郷、潮安郷、那賀郷、鯨伏郷、伊宅郷、田河郷
石田郡 - 石田郷、沼津郷、物部郷、篦原郷
江戸時代、平戸藩、松浦家に属していた。
1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により壱岐郡 田河村、那賀村、箱崎村が成立する。
1947年(昭和22年)11月3日 - 田河村が町制施行し田河町となる。
1955年(昭和30年)4月1日 - 田河町と那賀村が合併し芦辺町となる。
1956年(昭和31年)9月30日 - 箱崎村を編入する。
2004年(平成16年)3月1日 - 壱岐郡 郷ノ浦町、勝本町、石田町と合併し壱岐市となる。
名所: *左京鼻 *赤瀬鼻 *清石浜 *安国寺 *少弐公園 *鬼の窟 *男岳神社石猿群 *国分寺跡 *はらほげ地蔵 *新城神社 *壱岐神社 *興神社(こうじんじゃ)
*八幡神社(延喜式 月読神社)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%A6%E8%BE%BA%E7%94%BA
長崎人  投稿日時 2015/3/25 10:40
「穴ほげ」という長崎弁に反応してしまいましたw

ちなみに長崎県では「穴があく」は「穴のほげる」と言うのが一番メジャーな表現です。
ただし地域によっては別の表現もありえますのでご注意ください。
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