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No.0092
はなたれこぞうさま
はなたれ小僧さま
高ヒット
放送回:0056-A  放送日:1976年10月30日(昭和51年10月30日)
演出:樋口雅一  文芸:沖島勲  美術:竹内靖明  作画:高橋信也
熊本県 / 新潟県 ) 63525hit
あらすじ

昔ある所に貧しい爺さんがおり、薪を担いで売りにいったが、その日は一把も売れなかった。

帰り道くたびれ果てた爺さんは竜神さまを祀る祠の前の川で、竜神さま使ってくださいとその薪を流した。すると女が現れ、薪の礼に何でも願いを叶えてくれるはなたれ小僧さまを授けましょうと言う。

あまりに汚い小僧さまだったので爺さんは邪険にしたが、試しに立派な家を出してくれと言うと、あばら屋が御殿になった。これは本当に竜神の子と次々願いを叶えてもらい爺さんはすっかり大金持ちになった。

しかし、小僧さまを連れてきた女との約束の日に三度の「エビナマス」を与えることも面倒になって来た爺さんは、欲しいものはみんな貰ったし、小僧さまにもう竜神さまの所へ帰ってくれと頼む。

小僧さまは頷き去るが、途端に家はボロ屋に、爺さんはもとの貧しい爺さんに戻ってしまった。

(引用/龍学-dragonology-)


参考URL(1)
http://www.hunterslog.net/dragonology
ナレーション市原悦子
出典(表記なし)
DVD情報DVD-BOX第8集(DVD第39巻)
VHS情報VHS-BOX第6集(VHS第59巻)
場所について福岡県みやま市山川町真弓の民話かもしれない
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地図:福岡県みやま市山川町真弓の民話かもしれない
追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第13巻-第065話(発刊日:1977年3月15日)/童音社BOX絵本_第54巻(発刊日不明:1970~1980年頃)/講談社テレビ名作えほん第028巻(発刊日:1978年5月)
サラ文庫の絵本より絵本巻頭の解説によると「新潟県の昔ばなし」
童音社の絵本より絵本巻頭の解説(民話研究家 萩坂昇)によると「熊本県の昔ばなし」
講談社の300より書籍には地名の明記はない
レコードの解説よりLPレコードの解説によると「新潟地方の昔ばなし」
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※掲載情報は 2011/6/28 15:16 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
3件表示 (全3件)
Perenna  投稿日時 2020/1/24 23:52
この昔話について、もう少し詳しく調べてみました。
昭和17年に柳田国男が著した「桃太郎の誕生」には、はなたれ小僧さまについて以下のように書かれています。(コマ番号38/301)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1062590/38

「是は熊本県でも北の境、玉名郡の真弓といふ山中の小部落に長く伝へられて居る昔話であつて、其の話の中に出て来る南関の町に生れた」

絵本では「新潟県の昔ばなし」と書かれているそうです。
おそらくこれは、新潟在住の話者が柳田国男の本を読んだことがあって、そのままを受け売りで民話採集者に話したからなのではないでしょうか?

Perenna  投稿日時 2020/1/24 21:51
「福岡の民話」(加来宣幸編)にも「はなたれ小僧さま」が収録されており、次のように書かれています。
「なだらかな山々のふもとをめぐって流れゆく谷川にそって、軒を並べている小さな村里・真弓村は、矢部川の支流・飯江川をさかのぼった山間にあります。
むかしむかし、この村里に正直なおじいさんとおばあさんが住んでいました。」
やはりこの昔話の場所は、福岡県みやま市山川町真弓でまちがいなさそうです。

また、以下の「九州旅行ナビ」というホームページには、はなたれ小僧さまのお堂が紹介されています。
https://www.9navi.jp/hanatare-child.html

お堂は、みやま市山川町北関1032-5にあるそうです。
Perenna  投稿日時 2019/12/30 21:38
この昔話は未来社の「肥後の民話」(荒木精之編)に収録されています。
民話の採集地は「玉名郡南関町」だそうです。
冒頭では次のように書かれています。
「関の町から、北の方に約一里ほどはなれたところに、真弓の里というところがありますが、そこに正直なおじいさんが住んでいました。
おじいさんは山から薪やら柴やらをとってきては、関の町に行ってそれを売り、ほそぼそとくらしていました。」
おじいさんが薪を流した川の名前は「関川」と書かれています。
「真弓の里」というのは、現在の福岡県みやま市山川町真弓ではないでしょうか?
この昔話は熊本県(肥後)というよりは、福岡県の話のように思えるのですが?
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