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No.0742
こめつぶみつぶおうごんみつぶ
米つぶ三つぶ黄金三つぶ

放送回:0466-B  放送日:1984年10月20日(昭和59年10月20日)
演出:池原昭治  文芸:沖島勲  美術:池原昭治  作画:今村春美
福島県 ) 10405hit
お礼にもらった黄金を産む白馬を、欲をかいて失う。

昔々、磐梯山のふもとに倉吉(くらきち)という貧しい若者が住んでいた。倉吉は、近くの池へ行って魚を釣り、これを売って暮らしを立てていた。

ある日、倉吉はいつものように池に釣りに出かけたが、どうしたことかこの日は一匹も魚がかからない。そのうち空模様が怪しくなり、池には竜巻が起こり、倉吉の舟は大きく揺れた。すると池の中から1人の美しい娘が現れた。娘は鈴のような声で倉吉に話しかける。娘が言うには、備前の国に貝殻沼(かいがらぬま)という沼があり、そこに住んでいる“くろんど”と言う者に状箱を渡してほしいとのこと。

そこで倉吉は、状箱を持って遠い備前の国を目指して旅に出た。何日も歩き続け、ようやく備前の国の貝殻沼にたどり着いた倉吉は、沼の前で“くろんど”を呼んだ。すると沼の中から立派な若者が現れ、はるばる状箱を届けに来た倉吉の労をねぎらい、お礼に宝箱を渡してくれた。

倉吉は家に帰ると、早速渡された宝箱を開けてみた。すると中には手のひらに乗るほどの小さいな白馬が入っていた。箱の底にあった手紙を読めば、この馬に毎日米つぶ3粒を食べさせれば、あなたに幸せをもたらすと書いてある。倉吉は早速米粒を3粒白馬に与えた。するとなんと白馬は黄金を3粒産んだのだ。

それから白馬は毎日黄金3粒を産んだが、産み出す黄金は米粒のように小さいので、なかなかいっぱいにならない。そこで倉吉は欲をかき、いっぺんにたくさん米粒を食べさせれば、たくさん黄金を産むのではないかと考え、嫌がる白馬の口にたくさん米粒を押し込んだ。すると白馬はみるみる大きくなり、普通の馬の大きさになったかと思うと、倉吉を振り飛ばして、どこかへ走り去ってしまった。

そして、それまで白馬が産んだ黄金も、ただの貝殻に変わってしまった。倉吉が馬鹿なことをしたと後悔するも後の祭り。このことに気落ちした倉吉は、しばらくボンヤリしていたが、また元のように魚を取るようになったということだ。

(投稿者: やっさん 投稿日時 2012-1-15 11:25)


参考URL(1)
http://www1.town.bandai.fukushima.jp/kanko/minwa/sub1.htm
ナレーション常田富士男
出典ふるさとの民話(偕成社刊)より
出典詳細福島県の民話(ふるさとの民話10),日本児童文学者協会,偕成社,1978年12月,原題「米つぶ三つぶ黄金三つぶ」,採録地「耶麻郡」,再話「一色悦子」
場所について北塩原村桧原雄子沢(地図は適当)
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地図:北塩原村桧原雄子沢(地図は適当)
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※掲載情報は 2012/1/15 11:24 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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ゲスト  投稿日時 2014/2/18 10:46
恵日寺資料館に米つぶ三つぶ黄金三つぶの馬頭観音があるみたいです。


お問い合わせ
磐梯山慧日寺資料館
〒969-3301 福島県耶麻郡磐梯町大字磐梯字寺西38番地
TEL 0242-73-3000 ⁄ FAX 0242-73-3480 ⁄ テレビ電話番号:85-6720
開館期間:4月1日~11月30日(期間中無休)
マルコ  投稿日時 2014/2/18 10:29
厩岳山について調べてみたら、成12年から毎年6月第3日曜日に「厩岳山馬頭観音祭り」が開催されているそうです。

厩岳山 (1261m)
雄国沼を囲む外輪山の一つで、雄国沼の南東に位置する。厩岳山は「ま
やだけさん」または「うまやだけさん」と読む。別名「厩山(うまやさ
ん)」とも呼ばれる。登山道沿いの三十三体の観音地蔵と山頂直下に建
っている観音堂が山岳信仰で賑わった往時を偲ばせるが、現在は雄国沼
や猫魔ヶ岳とは対照的な静かな登山を楽しめる。山頂からの眺めも雄大
ですばらしい。平成12年からは毎年6月第3日曜日に「厩岳山馬頭観
音祭り」が開催されている。この祭りは馬を先頭に参拝者がお参りした
祭礼を地域住民の方々が復活させたもの。

厩岳山の馬頭観音について

第三十三番の観音像のすぐ上には明治時代に再建された観音堂と行基清水と呼ばれる水場がある。再建される以前には行基がその昔この地に立ち寄った時に地元の人々と馬の無病息災を祈って建立された観音堂があったとされる。ここからトラロープ頼りの20分程の急登を終えると山頂に出る。観音堂について詳しく知りたい方は麓にある慧日寺資料館(冬季休業)を訪れてみるとよい。

http://yamayama.jp/mayadake/mayadake.htm



マルコ  投稿日時 2014/2/18 10:19
ふるさとの民話(偕成社刊)の本によると、倉吉さんが死んだ後、一人の農夫が磐梯山の中腹で黄金の馬頭観音を見つけたそうです。村人はきっと倉吉の馬が馬頭観音になったんだろうということで、御堂を建てて祀りました。それが、今の厩岳山の馬頭観音なのだそうです。
yassan  投稿日時 2012/1/15 11:36
アニメでは「磐梯山のふもと」というのみで、はっきりとした場所は不明ですが、記載した参考サイトによれば、雄子沢とのこと。磐梯山の中腹にある御鏡沼の場所がはっきりしなかったので、とりあえず雄子沢にマッピングしておきます。
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