No.0702
あやしいうし
あやしい牛
高ヒット
放送回:0440-B  放送日:1984年04月21日(昭和59年04月21日)
演出:三輪孝輝  文芸:沖島勲  美術:三輪孝輝  作画:三輪孝輝
福井県 ) 22499hit
あれは、、、怪しい牛じゃ ( ゚д゚ )ポカーン

昔、福井は夜になっても大勢の人が行き交う、とても栄えた町だった。

ところがある夜から、金色の二つの光を持った化け物が現れ、町の八百屋を荒らして回るようになった。怖がった人々は夜に出歩かなくなり、町はだんだんとさびれていった。

困った若者たちが、夜の八百屋を見張っていると、化け物の正体はどうやら牛である事が分かった。すると牛飼いと名乗る不思議な老人が現れ、怪しい牛は「どこかの看板から抜け出た牛ではないか」と言う。そこで、町の薬屋の木彫りの牛の看板を確認すると、牛の蹄(ひづめ)にはまだ湿った土が付いていた。

彫り物の名人である「左甚五郎」作の立派な木彫りの牛が、夜な夜な看板から抜け出して福井の町を荒らしまわっていたのだった。牛飼いの老人が、看板の牛の両目と前足にノミで傷を入れると、二度と町中に怪しい牛が出没する事も無くなった。

それ以来、福井の町は再びにぎわいを取り戻した。その後しばらくして、八幡神社の境内に小さなお堂が建てられ、この牛の看板を大切に奉った。

(紅子 2011-12-11 15:43)


ナレーション市原悦子
出典若狭・越前の伝説(角川書店刊)より
出典詳細若狭・越前の伝説(日本の伝説46),花岡大学,角川書店,1980年5年20日,原題「あやしい牛」
備考對島藩の免許の干牛丸を売っている小島という薬屋の看板
場所について八幡神社の牛像堂
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
地図:八幡神社の牛像堂
追加情報
このお話の評価7.7778 7.78 (投票数 9) ⇒投票する
※掲載情報は 2011/12/11 15:43 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
お話の移動 ( 25  件):   <前  1 ..  3  4  5  6  7  8  9  .. 25  次>  
コメント一覧
3件表示 (全3件)
ゴンザ  投稿日時 2020/5/1 13:12
あばれ絵馬とはストーリーもよく似てるし、演出文芸美術作画の人もまったく同じですね
ゲスト  投稿日時 2018/6/3 6:24
町内に数件(多数。たぶん10件以上)の八百屋がある福井ってすごい。
beniko  投稿日時 2012/1/19 19:41 | 最終変更
まんが日本昔ばなしのアニメにはなっていませんが、これと似た話として「東福寺の鴨(流山市)千葉」があります。寺の山門に彫られたカモ(左甚五郎の作)が、夜な夜な飛び出して田んぼを荒らすので村人たちはカモの目に五寸釘を打ち込んだ、という内容です。
※まんが日本昔ばなしのアニメになっている話では「二人の甚五郎」が似てます。
投稿ツリー
3件表示 (全3件)
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

113 人のユーザが現在オンラインです。 (104 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)