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No.0600
こそだてのいずみ
子育てのいずみ

放送回:0375-B  放送日:1983年01月15日(昭和58年01月15日)
演出:泉真一  文芸:沖島勲  美術:西村邦子  作画:上口照人
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あらすじ

昔、福井の味真野(あじまの)というところに、太郎という男の子がいました。太郎の本当の母親は小さいころに死んでしまい、新しくきた母親に育てられました。しばらくすると次々に子供が生まれましたが、父親は急な病で死んでしまいました。

新しい母親は、太郎を本当の子供のように育て、後に生まれた弟たちと分け隔てなく接しました。でも、こんな良い母親には「すぐ怒る」という悪い癖がありました。今日も思わずカッとした母親は、晩御飯の用意を忘れてしまった太郎を怒鳴って殴りつけ、家から追い出してしまいました。

太郎を追い出した後、母親は激しく後悔しました。でも20日経っても太郎は見つからず、家にも帰ってきませんでした。母親は、「もう二度と怒らない」と仏様に祈りながら、太郎の帰りを待ちました。

やがて秋になった頃、突然太郎が家に帰ってきました。ずぶぬれで着物もボロボロでしたが、丸々と肥えて元気そうな姿でした。太郎が帰ってきて喜んだ母親は「これまでどこにいたんだ?」と問いかけましたが、太郎は黙ったままでした。

うんともすんとも言わない太郎に対して、母親は次第に怒りが込み上げてきました。「もういい!そんなに強情はるなら出ていけ」と、再び家から追い出してしまいました。しかし、母親は仏様に誓ったことを思い出して、急いで太郎を追いかけました。

太郎の足跡を追いかけてたどり着いたその先には、お寺がありました。お寺の裏庭には甘い水が湧きだす泉があって、母親がこの水を一口飲んでみると元気が湧いてきました。太郎もこの水のおかげで、元気に育っていたのです。

この不思議な泉は「子育ての泉」とよばれるようになり、この話を知ったお寺の住職が太郎を引き取り育てることになりました。やがて、太郎は成人してお寺の住職になりました。そうして、親のない子供や恵まれない子供を寺に引き取って育てたそうです。

(紅子 2013-7-14 1:00)


ナレーション常田富士男
出典福井県
DVD情報DVD-BOX第11集(DVD第55巻)
場所について越前市池泉町(味真野地区) 地図は適当
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地図:越前市池泉町(味真野地区) 地図は適当
追加情報
本の情報講談社テレビ名作えほん第091巻(発刊日:1987年12月)
講談社の300より書籍によると「福井県のお話」
このお話の評価8.0000 8.00 (投票数 1) ⇒投票する
※掲載情報は 2013/7/14 1:00 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
4件表示 (全4件)
マスター  投稿日時 2015/4/20 21:08
あの太郎なんか喋るのかと思ったらカサ売りお花に出てきた爺さんと同じ無口でした。そういうところが全く気に入りませんでした。
Kotono Rena  投稿日時 2013/7/17 10:39
初めて映像を見た時は、正直、継母を悪者扱いして見ていました。
けれど何回か見ていくうちに、苦悩と葛藤がありながらも女手一つで先妻の子と実子と分け隔てなく、育てようという覚悟が出来ていても愛したくても、愛せなかった継母の悲哀を感じるようになりました。

太郎も身の置き所が無く孤独で辛かっただろうし、継母に対する遠慮と恐怖にも似た思いから、話さないのではなく話せなかったのです。
結局、ふたりは心は通えず親子にはなれませんでした。
温かみのある家庭の中で、喜びも悲しみも分かち合ってこそ本当の家族ですよね。
成人し僧侶になった彼は、恵まれない子供たちの、希望の光となり、実の両親の菩提を弔う日々を送ったことでしょう。
継母も時折、太郎に会いに行ったと思います。
まめだぬき  投稿日時 2013/7/16 0:56
めくら鼠様>こんばんわ^^私はこの作品を通じて、一人親で育てる母親の葛藤や苦悩、子供への愛情はしっかりあるのに、愛してあげれない自分の心の余裕のなさ的なものを強く感じました。
すごく切ないお話しだと思います。

個人的な意見ですが、太郎は何も言わないのではなくて、きっと何も言えなかったのだと思うのです。

親として、子供にそんなつらい環境を作ってはならないなと感じました。
めくら鼠  投稿日時 2013/7/15 10:55
>うんともすんとも言わない太郎
あれなんかイラッときたなあ。
親からすれば短気キャラでなくても1年も失踪して
(自己嫌悪もあって)死ぬ程心配したのに…
「秘密をバラしたら死ぬ」とかそういう設定じゃないんだから
かぶりを振るだけじゃなくなんか言えよ!と思った。

あとこの作品、怖い系の話じゃないのに妙にタメがあるのが
怖かった。(母親の怒りが込み上げる件とか、
障子越しに浮かび上がる人影とか)
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