この昔話は、大正3年に出版された「味真野村名蹟誌」の中でも紹介されています。(コマ番号19/30)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/948144/19?tocOpened=1「池泉の霊泉寺は曹洞宗にして興禅寺に隷す。文安年中、春屋永芳和尚の開基とす。斯波義敏の菩提所たり。境内九段七畝歩山墓地共備前守の朱印。並に延徳三年斯波義敏の禁制札を蔵す。境内に瀧川一益の墓石あり。
当寺南の山際に清泉あり。盛夏三伏の日といへども。減ずることなし。往古此の里に心善からざる継母あり。児を悪みて食を与へざること数日に及ぶ。然るに更に衰ふる色なく。肥満しければ、継母怪みて、其の挙動を探査するに。窃かに出でゝ。此池水を飲む。依て自ら汲みて試るに。其の味甘露の如くなりき。縁つて之を活泉と名く。今池泉に作る。所謂此の池水味美きに因みて。此の郷をも味美と呼ぶに至りぬ。今味真と書けり。
散る花もまたこの池にいく泉」
アニメでの母親は、継母なりの葛藤や気苦労もあったように描かれています。
ですが、実際に伝説で語られている継母は、昔話やおとぎ話に出てくるような型にはまった、子供を虐待する悪い女性だったようです。
太郎が無口で、継母にいつまでも打ち解けない様子は、この年頃の子供にはよくあるような気もします。
実の母親でも、短気で気むずかしい女の人だと、男の子はなかなか心を開くことができないものですよね?
私にも幼少期に思い至ることがあったりしますが。(笑)
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情報提供ありがとうございました。池泉町の霊泉寺にマップを訂正しました。(2019/1/21)