No.0428
ふくめんとこばん
福面と小判

放送回:0269-A  放送日:1980年12月27日(昭和55年12月27日)
演出:やすみ哲夫  文芸:沖島勲  美術:大山哲史  作画:竹内大三
宮崎県 ) 15117hit
あらすじ

昔、ある山奥に木こりのお爺さんとお婆さんがいました。貧乏暮らしでしたが、お爺さんはお面を買い集めるのが趣味でした。

ある大晦日の夜、正月くらいは米を食べたいと話し合った二人は、お婆さんの大切な着物を売る事にしました。翌日、町へ着物を売りに行くと、なんと10両もの高額で売れました。

喜んだお爺さんは米を買おうと町を歩いていると、古道具屋に心ときめくようなお面が展示されていました。お爺さんはさっそく着物を売って得た10両を払って、お面を三つ買って家に帰りました。

米ではなくてお面を買ってきた爺さんに激怒したお婆さんは、家からお爺さんを閉め出してしまいました。お爺さんはお面を持って、暗い山の中をトボトボとあてもなく歩きました。

すると、山賊たちがたき火を囲んで宴会をしていました。そのうち、酔っぱらった山賊たちはぐっすり眠り込んでしまったので、その隙にお爺さんはたき火にあたる事にしました。

たき火ですっかり体が温まったお爺さんは、顔や体がほてってきたので、持っていたお面を身に着けました。やがて目をさました山賊たちは、お面をつけたお爺さんを見て「化け物がいる」と驚いて、小判を残したままどこかへ逃げていきました。

沢山の小判を持って家に帰ったお爺さんは、あらためてお米を買って、二人で良い正月を迎えたそうです。

(紅子 2013-9-16 13:20)


ナレーション常田富士男
出典比江島重孝(未来社刊)より
出典詳細日向の民話 第二集(日本の民話43),比江島重孝,未来社,1967年12月20日,原題「福面と小判」,話者「永野伊作」
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
追加情報
このお話の評価5.5000 5.50 (投票数 2) ⇒投票する
※掲載情報は 2013/9/16 13:20 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
お話の移動 ( 19  件):   <前  1  2  3  4  5  6  7  8  .. 19  次>  
コメント一覧
2件表示 (全2件)
ゲスト  投稿日時 2020/12/31 18:33
この話の伝えたいことというのは、「芸は身を助く」だと思った。
一見、無駄に思えること、失敗したと思えることでも、それが繋がって事態を丸く収め、人生の幸せに繋がることがある、ということだろう。

見えない運命の糸というものは確かに存在し、とんでもない幸せや、あるいは不幸を呼び寄せる。その力は合理的判断から導かれる、『あるべき結果』をいとも容易く覆す。
この爺様は現代の合理的な考えをもってすれば愚か者ということになるのだろう。
しかし最終的な結果として、十両以上の沢山の小判、お米、趣味のお面、その全てを手に入れたのは、その愚か者の爺様である。
爺様には現代人には推し量れない「幸福を手繰り寄せる力」があったのだろう。

一見、非合理と思える行動が幸運を呼び寄せることがある。
これはそういう話で、もし教訓があるとしたら、そうしたことだ。

ついでにもう一つ付け加えるなら、
「丸く収まった」とみるか、
「丸く収まっているように見えるが収まってない」とみるか、
それはその人の気持ち次第であり、
その先を幸せな気持ちで送るのか、不幸な気持ちで過ごすのかは、心持ち次第ということだ。

運命の大きな波が、理屈は何だかよく分からないが、大きな幸せを運んできたなら、それを単純に享受し喜べばよい。
爺様の行動が合理的じゃなかったから離婚するって?
なぜ、大きな幸運が来たのに、自らを不幸とみて苦い道を選ぶのか。
そうじゃない、そうじゃないんだよ、この話は。
私たちは全知全能ではないから、時に他人の行動が理解できないこともある。
けど、それが自分に良い結果をもたらしたのならば、それに対してケチを付ける必要は無いって。
だって、もうそれは終わって結果が出たことなのだから。
そこからケチを付けても物語に無意味で不幸な出来事を無駄に追加するだけ。

結果が出たことについて、直感や霊感に従って行動を起こした人を、責めてはいけない。
この話に2つ目の教訓があるとすれば、そういうことじゃないかな。

大らかで広い心を持つことが幸せへと繋がる、そういうことだと思う。
ゲスト  投稿日時 2015/3/8 22:09
嫁の着物を売って自分の趣味の面を買う…
たまたま山賊の小判を横取りできたから丸く収まっているように見えるものの、
婆さんが私の友達なら別れることをお勧めしたい。
投稿ツリー
2件表示 (全2件)
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

32 人のユーザが現在オンラインです。 (18 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)