No.0420
むらまさのなた
村正のなた
高ヒット
放送回:0263-B  放送日:1980年11月15日(昭和55年11月15日)
演出:河内日出夫  文芸:久貴千賀子  美術:石川山子  作画:河内日出夫
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あらすじ

村正は自分の作った刀でたくさんの人が殺し合いをするのをみて、自分は本当は人殺しの道具を作りたいのではない、と思い旅にでる。

旅に出た先の山の中で主人公は病気で倒れてしまうのだが、たまたま炭焼き小屋のおじいさんが通りかかり介抱してくれる。村正はそのおじいさんの暖かさに触れ、人殺しのためではなくおじいさんのために鉈を一本作りお礼として渡し、また旅に出た。おじいさんがその鉈を使ってみると大変よく切れ、使い勝手がいいので、いつも持ち歩くようになった。

ある日のこと、お爺さんは湖の淵のがけの上でうとうとと昼寝をしていた。すると、なんと湖から大蛇が姿を現しおじいさんを食べようと狙いをつけたのだ。 その様子をたまたま通りかかったお殿様が家来とともに違う崖の上から見ていた。 蛇がおじいさんに近づき、二人が「あぶない!」と思ったときである。

おじいさんの懐で何かがきらりと光った。きらきらと光るそれを見て、大蛇は悔しそうに湖はと帰っていったのだった。お殿様と家来はあわてておじいさんのところに行って見ると、お爺さんは何も知らないでぽかんとしていた。

殿様がお爺さんに懐に待っているものを見せるように言った。 おじいさんが懐に入れていた鉈を差し出すと、それは名刀鍛冶の村正のうったナタだった、と言うお話だったのさ。

(引用/まんが日本昔ばなし大辞典)


ナレーション常田富士男
出典栃木県烏山町
備考村正は、伊勢国桑名で活躍した刀工
DVD情報DVD-BOX第8集(DVD第39巻)
場所について那須烏山市向田 かご山りんご園の西(村正の家があった場所)
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地図:那須烏山市向田 かご山りんご園の西(村正の家があった場所)
追加情報
本の情報国際情報社BOX絵本パート2-第078巻(発刊日:1980年かも)
講談社の300より書籍によると「栃木県のお話」
このお話の評価8.0000 8.00 (投票数 6) ⇒投票する
※掲載情報は 2011/2/11 22:30 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
5件表示 (全5件)
ゲスト  投稿日時 2022/2/13 12:52
殿様、奪うのかと思えば奪わないんかいw
ゲスト  投稿日時 2014/3/30 15:42
このお話に登場するお殿様は、佐竹の殿様と言うそうです。

この殿様は、このお話の中で「村正が鍛えた刀がほしいと思っていたのに・・・残念じゃ・・・。」と最後のほうで話していましたけど、どうやらこのお話には続きがあるみたいです。

佐竹の殿様はおじいさんの鉈が村正の作った鉈だと知ってどうしてもほしくなり、おじいさんに譲ってくれるよう頼みましたが、おじいさんは「村正様が丹精込めて作ってくれた鉈だから譲るわけにはいかない。」と言って断ったそうです。

しかし、佐竹の殿様はどうしてもこの鉈がほしかったので、おじいさんを武士に取り立てて、鉈と一緒におじいさんを佐竹の家来にしたそうです。

この村正の鉈は桐の箱に入れられて、いつでもお殿様のおそばに置かれて、殿様の行列の時は、籠に乗せられて殿様のお供をしたということです。
マルコ  投稿日時 2014/3/6 13:58
村正がなたを鍛えた向田の円寿院はがけ崩れで消失してしまい、『西方寺』というお寺と合併してしまったそうです。

それから、烏山の向田のかご山りんご園の西の山に村正が家を建てて暮らしていたそうです。

アロハカントリークラブ烏山コース北のあたりです。

何回も訂正をお願いしてすいませんが、できれば、烏山向田のかご山りんご園の西にある山あたりにマッピングしていただけると助かります。

やっさん、何度も何度も申し訳ありません。
マルコ  投稿日時 2014/3/1 17:15
烏山民話の会の方に質問したところ。

村正がなたを鍛えた場所は烏山の上境の山の中だそうです。山の上に石碑?が立っている山で山の上に上がる道があるみたいです。

マッピングは大体で良いので、上境のあたりにお願いしても良いでしょうか?

よろしくお願いします!!
マルコ  投稿日時 2014/2/14 21:21
村正がなたを鍛えたのは栃木県那須郡、向田の芝原にある真言宗、円寿院の横。村正になたを作ってもらったおじいさんが大蛇に襲われそうになった場所は、「ゆうげい山の崖を流れる那珂川のもりっこ淵」
だそうです。
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