No.0417
りゅうぐうのわん
龍宮の椀

放送回:0261-B  放送日:1980年11月01日(昭和55年11月01日)
演出:大竹伸一  文芸:沖島勲  美術:高松良己  作画:大竹伸一
群馬県 ) 7990hit
あらすじ

昔、ある村に平助という働き者の百姓の男が住んでいた。

毎年、この村では、秋祭りの際に各家が持ち回りで宴会をする事になっていた。今年はこの男の番だったが、宴会用のお椀やお膳が無いので、悩んでいた。それを見かねて、滝つぼの底にある竜宮の姫が出てきて「お椀やお膳を必要な数だけ貸してあげましょう」と言ってくれた。

平助は借りたお椀やお膳のおかげで、宴会も無事に済ませることができた。いざ、お椀やお膳を返す時になって、平助は「一つだけなら良いだろう」という気になって、お椀を納戸に隠してしまった。

それを怒った竜宮の人たちが、平助の家を焼いた。納戸の中のお椀だけは傷一つなく焼けずに残り、その後は誰が何と言おうと竜宮の人たちは何も貸してくれなくなった。今でもこのお椀は、この村に残っているそうだ。

(紅子 2011-6-20 2:21)


ナレーション市原悦子
出典おのちゅうこう(未来社刊)より
出典詳細上州の民話 第一集(日本の民話20),小野忠孝,未来社,1959年06月30日,原題「龍宮の椀」,採録地「利根郡」,話者「星野吉朗」
場所について利根郡追貝村の吹割の滝
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地図:利根郡追貝村の吹割の滝
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※掲載情報は 2011/6/20 2:21 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
7件表示 (全7件)
地元出身者  投稿日時 2015/3/24 22:51
この話、地元では少々違う伝わり方をしています。

・お椀を貸してくれたのは「竜宮の姫」ではなく「竜宮に遣える女性」
・お椀を借りた村人は竜宮の遣いと文通をしていた
(滝つぼに手紙を投げ入れると、数日後に近くの岩の上に返事が返ってくる)
・お椀は「必ず返す」と約束して借りたが、うっかり数え間違えてお膳とお椀一組だけ返し忘れてしまった
(ネコババするつもりはなかった)
・慌てて返しに行ったが、「約束を違えられたからには、もう手紙をお返しすることもできません」という書き置きが残されていた。
以後、手紙の返事はなくなり、滝つぼにお椀を返しても不思議と戻ってきてしまう。
・今でも子孫の家にお膳とお椀が継がれている
・「家を焼かれる」といった天罰の話は伝わっていない

旧利根村内でも少し離れると「ネコババした」「天罰を受けた」と伝わっている場所もあるようです。(「お椀から金が湧いた」という話も)
地元の当事者が都合のいいように脚色したのか、
他の地域で反面教師としての訓示を後付したのか。。。
Guest  投稿日時 2015/1/11 11:36
竜宮の人達は人間じゃありませんからね…
だから家なんか建てたこともないし、その必要性があったとしても、神通力ですぐに作れるでしょうから、家を建てる時にどれだけの労力が必要なのかわからない。
だからあっさりと家を焼くことができたのだと思いますよ?言ってみれば異世界の人間だから、環境も思考も違うので、彼らに人間性を求めること自体が間違っていますね。
ゲスト  投稿日時 2015/1/11 7:55
そりゃあ、家は大切です。
生活の基盤であるし、建てるにも大変な労力とお金が必要です。
それを否定してはいません。

しかし、言ってみれば竜宮の人たちは、「異なる文化圏の人」。
異なる文化圏との交流で『約束を守る』というのは当然の、最低限のルールではないでしょうか。
それを、「たかがお椀ひとつ」「人間の性格を承知で貸した方にも責任がある」…
お椀を返さないのも、家を焼かれたことをやりすぎと怒るのも我々の自由ですが、
ルールを破った方にどんな罰を与えるかも、彼らの自由でしょう。
たとえお椀一つでも、一事が万事、これ以上ひどいことにならないよう
最大限の罰を与える、というのが竜宮人の文化なのかもしれません。
(それでも命までは奪っていない)

約束を守らなかった方が、「たかがお椀ひとつで…」と言うのはおこがましいですね。
ヨーさま  投稿日時 2014/8/23 15:54
イスラム圏では今でも、盗みをはたらいた者に対して腕や指を切り落とすと言う処刑を行っている(YouTubeなどに近年のものと見られる処刑の動画もあります)地域があるが、この話の見方としてはそれに近いものを感じる。
一罰百戒、罪を犯した者がむごい仕置きを受ける様を見せ、他の者が罪を犯す事を防ぐのであろう。
行きずりの人  投稿日時 2014/8/7 5:44
敬う心さん、言いたいことはわかるけどそれは綺麗事ですね。
人間は人間同士で殺しあえる種族です。
人間がどれほどおろかな種族なのかは
竜宮の人達も知っているはず。
それを承知で貸したのにネコババされたからって家に火をつけ
るのはやり過ぎだと思いますよ?

家一軒が人間にとってどれほど大切なものなのか…
東日本大震災で家を失った人達に聞いて彼らの口から教えてもらった
方がいいと思います。
敬う心  投稿日時 2014/5/28 21:52
「たかがお椀一つ」というのは現代人の感覚です。
漆器というのは、当時としては大変高級な物ですから、それを無償で、つまり本当に厚意だけで貸してくれたのですから、その厚意を仇で返されたら怒るのも当然です。
暴力団の貸付取立てと混同するのは大きな間違いです。
竜宮という神憑り的な存在に対して不遜な対応をして、命を取られなかっただけでも有難い結果です。
たとえ超高級品を万引きしても「返せば良い」という話で済まされないのと同じです。
ふぁりんこ  投稿日時 2013/2/4 19:27 | 最終変更
たかがお椀一つで家一件燃やすなんて…
別に竜宮の人達の誰かを殺したわけでもないのになんて大人気ないんでしょうね。
家一件建てるのにどれだけの費用と時間と手間がかかるのかわからないのでしょうか?
いえ、人間として地上で暮らしていないから、きっと家を建てるのがどれほど大変なことなのかわからないのでしょうね。

「子供の好きな神様」のように一晩中強烈な金縛りにする程度にしておけば嫌でも懲りて平助はお椀を返しに行ったでしょうに。または病気にするとか。
あまりにもやり方が乱暴すぎて平助よりも竜宮の人達に不快な気分を持ってしまいました。悪いのは平助だけど報復措置があまりにも乱暴かつ強引でやっていることは暴力団の人達と同じという点で竜宮の人達にはどうしても好感を持てないお話でした。
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