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No.0362
ののみのものがたり
野々海の物語

放送回:0226-B  放送日:1980年03月01日(昭和55年03月01日)
演出:小林治  文芸:沖島勲  美術:小関俊之  作画:小林治
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あらすじ

昔、越後と信濃の国境に、野々海(ののみ)と呼ばれる池があった。ここには龍神とも白蛇とも言われる主が住んでおり、時々人間の美しい娘の姿を借りては池の上に現れた。

そんなある時、越後の国にある加茂が池の主が、この美しい娘を自分の嫁にしたいと言いだした。加茂が池の主はどろどろした池の底から毎日のように、「野々海の主よ、わしのところに嫁に来い」と叫び続けていた。野々海の主はその声を聴くと、身の毛もよだつような思いになるのであった。

ある日、野々海の池に加茂が池の主が人間に姿を変えてやってきた。「何故わしの嫁になってくれんのじゃ」と言う加茂が池の主と、それを突っぱねる野々海の主。今度の大雨の日に必ずお前を迎えにくるぞと言い残し、加茂が池の主は巨大な水柱を立てて帰って行った。

ちょうどその時、一人の旅の武士がこの光景を見ていたのであった。武士は、善左衛門と名乗って娘から今までの話を聞き、この美しい娘を何としても救おうと決心したのだった。それから数日間は何事もなく穏やかな日々が続き、その内二人の間に愛が芽生え始めた。

そして、ついに大雨が降りだし、加茂が池の主がやってきた。野々海の主は白蛇の姿となり、巨大な蛙の正体を現した主の首に巻きつき、善左衛門が刀で切りつけた。蛙はそのまま加茂が池へと逃げていき、二度と人間の前に姿を見せることはなくなったという。

そして野々海の主は、この時に死んでしまった。主のいなくなった野々海の池は水が枯れ果て、今では跡形もなくなっているという。そしてこの時善左衛門が切りつけた刀は、今でも名刀として大滝村に残っている。

(投稿者: kokakutyou 投稿日時 2012-6-24 14:40 )


ナレーション常田富士男
出典瀬川拓男(未来社刊)より
出典詳細信濃の民話(日本の民話01),信濃の民話編集委員会,未来社,1957年06月30日,原題「野々海の物語」,採録地「下水内郡」,話「飯山市飯山の吉水清宏」,再話「瀬川拓男」
場所について野々海池
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地図:野々海池
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※掲載情報は 2012/6/24 17:14 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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1件表示 (全1件)
中野晴生  投稿日時 2013/10/9 17:39
中野晴生

http://www.harubow.com/album/koshonodensetu/KOSHO/24.html

野々海池(下水内郡栄村)

千曲川と並行するように信越国境に聳える関田山脈。その山中にある野々海池(周囲四キロ、深度一六メートル)は周囲をブナの原生林に覆われた、細長いひょうたん型の池。
 今は深い水をたたえているが、永仁の頃、大雨の夜に土石流が発生し、巨木や岩が押し寄せて、一夜にして広々とした河原になってしまった。堤を築き、再び池が蘇ったのは、昭和三十年のことである。
 昔、野々海池(当時は布見が池)は信州一の大池だった。ある春の夜、池のそばに住む善右衛門の家に美しい女が訪ねてきた。
 夢を見ているような面持ちの善右衛門に、女は自分が布見が池の主の化身であると告げ、善右衛門の家宝の名刀を借りたいという。善右衛門が訳を尋ねると、女は目に涙を浮かべながら、
「私は今宵、訳あって越後国の鴨が池の主と戦わなければなりません。その主は年も若く、今の私の敵ではありません。それを知る主は、彦左衛門の宝刀を借りて決戦に臨んでくるのです。いかに優れた私でも、名刀には勝ち目はありません。もし敗れれば、布見が池は荒らされてしまいます。どうか彦左衛門の宝刀に勝るとも劣らない希代の名刀をお貸しください」と話した。
 善右衛門は美女の頼みを快く聞き届け、名刀を貸し与えた。女は礼を述べ、声を潜めて、明日の夕方までは他言無用に、と言い添えた。
 しかし、善右衛門の妻が深夜になって、美女と夫の関係を問い詰める。ちょうどその頃、布見が池では二匹の蛇が激しい死闘を続けていた。
 善右衛門が事の次第を妻に打ち明けた時、布見が池の主の刀は折れ曲がり、鴨が池の主の振り下ろした剣が、布見が池の主を刺し貫いた。
 見る間に布見が池は真っ赤に染まり、やがて堰を切って池の水が流れ出す。そのなかを、断ち切られた布見が池の主の蛇身がころがっていったため、千曲川の流れが一時変わってしまったという。

◇長野駅から飯山線・平滝駅で下車。近くの野々海池入口から林道を入って約一○・五キロ。車なら国道一一七号線を通って、同じ入口を入る。
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