No.0349
ふくねずみ
福ねずみ

放送回:0218-A  放送日:1980年01月05日(昭和55年01月05日)
演出:前田康成  文芸:沖島勲  美術:水野尾純一  作画:前田康成
山口県 ) 7719hit
あらすじ

むかしある所に、貧しいが正直者の爺さんが住んでおった。

ある年の大晦日の夜、爺さんは来年こそは良い暮らしができるよう神様に祈った。そうしてその夜、爺さんは夢の中で自分を呼ぶ声を聞いた。爺さんが声の方に行ってみると、雲の上に真っ白な髭の爺様が待っておった。

白髭の爺様は「あんたは婆さんが死んでから、台所に残飯を捨てっぱなしにしておるじゃろ、あれをきれいに片づけてドブ掃除してみい。良いことがあるわい。」と言うたそうな。爺さんは婆さんが死んでから、後片付けがおっくうで残飯をほったらかしにしておったんじゃと。

夢から覚めた爺さんは、婆さんがおらんことが無性に寂しゅうなったが、早速台所の汚れものを片づけ、ドブ掃除をしたそうな。掃除が終わって爺さんが足を洗っておると、一匹のねずみが現れた。ねずみは桶の水に飛び込み、あっという間に真っ白なねずみになった。

爺さんが白ねずみを手拭に包んで抱き上げると、たちまち手拭の中から重ね餅が出てきたそうな。白ねずみはそれからもずっと爺さんの家に居ついて、正直爺さんの家では良いことばかりが続いた。

ところがこの話を聞いた隣の欲張り爺さんが、無理やり白ねずみを借りてきて、自分の家の神棚に放したそうな。じゃが、白ねずみは怒って神棚から姿を消してしもうた。欲張り爺さんは、白ねずみを捕まえようと部屋中に餅をばらまいて罠を仕掛けた。

二、三日たった夜、欲張り爺さんの家に数えきれんほどの白ねずみが現れた。じゃが、欲張り爺さんが白ねずみを捕まえると、捕まえたとたん、みんな黒ねずみになってしまうのじゃった。実はな、これはもともと黒ねずみだったのが、粉を被って白ねずみになっていただけじゃったのじゃ。黒ねずみに囲まれて欲張り爺さんは生きた心地もせんかったそうな。

そうして本当の白ねずみはというと、正直爺さんの家にちゃんと帰っておったそうな。
昔本当におったそうじゃ。福ねずみというてな、白い白いねずみじゃったそうじゃ。

(投稿者: ニャコディ  投稿日時 2013-5-25 14:00 )


ナレーション市原悦子
出典松岡利夫(未来社刊)より
出典詳細周防・長門の民話 第二集(日本の民話46),松岡利夫,未来社,1969年10月20日,原題「福鼠」,採録地「玖珂郡、熊毛郡」,話者「難波安人、三浦幸蔵、高田ヨシ」
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※掲載情報は 2013/5/25 16:22 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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ゲスト  投稿日時 2015/6/18 16:19
韓国民話 不思議なねずみ

むかしむかし。
あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんが昼寝をしてしまったので、おばあさんが布団をかけてあげようとすると、
おじいさんの着物の胸元に小さなねずみがいます。
「あらあら。こんなところにねずみが?」
とってもかわいい、ちいさなちいさな白いねずみです。
あんまり可愛いので、おばあさんがじっと見ていると、小さなねずみはおじいさんの着物から出たり入ったりしていましたが、やがて窓の方に走っていきました。
そして壁の穴から家の外に出て行きました。
「これこれ。どこに行くんじゃ?」
おばあさんは追いかけてみることにしました。
すると、ねずみ裏手の小川が渡れずに、うろうろしています。
おばあさんは家から「ものさし」を持ってきて、小川に橋をかけ、ねずみを渡してあげました。
ねずみはさらに、どんどん、どんどん、進んでいきます。
そして裏庭の土手までくると、そこにあった小さな穴に入っていきました。
おばあさんが見ていると、ねずみはしばらくすると穴からひょっこり。
そして、来た道をもどると、また家の中に入り、ねずみはおじいさんの着物の胸元へ。
ちょうどそのとき、おじいさんが目を覚ましました。
「ふわぁ。よく寝た。ばあさんや。わしゃ、不思議な夢を見たよ。」
「どんな夢ですか?」
「わしゃ、小さなねずみになって、裏庭に行くんじゃ。ものさしの橋で小川を渡り、土手の穴に入ったんじゃ。」
「それは面白い夢ですね」
「うんうん。それがな、穴の中には大判小判がぎっしりなんじゃよ」
おばあさんはびっくりして、おじいさんの着物から出てきた、小さな白いねずみの話をしました。
「ねずみ?そんなものは居ないぞ?はて、ばあさんも夢をみてたのか」
「そうかもしれませんね」
2人は笑いながら、裏庭に行ってみました。
するとおじいさんは驚いたような顔をしてこう言いました。
「ここじゃここじゃ!この穴の中に、大判小判がぎっしりなんじゃよ」
半信半疑でふたりがその穴を掘ってみると。。。
なんと!本当に大判、小判がぎっしりつまったつぼが出てきたのです。
おじいさんとおばあさんは大喜び。
そして、そのおかげで、いつまでも幸せに暮らしたということです。

http://blogs.yahoo.co.jp/kicyomu_0401/3645821.html
ゲスト  投稿日時 2015/6/18 16:09
カンボジア民話 細かい女は破壊女
昔々、ある所に1組の夫婦がいました。 夫は毎日開墾に出かけていました。 ある時、開墾している時にチュレイの木を見つけ、恐怖を感じました。 すると、白ねずみの王がやって来て、森を開墾している男に
「チュレイの木は切らないでください。 きらないでいてくれたら毎日金塊を1つ差しあげましょう。」
と懇願しました。 男はそれを了承して、チュレイの木を切らないでおきました。 白ねずみの王は毎日その男に金塊を渡していました。 男は金を手に入れると、毎日妻に渡していました。 妻が
「どこで金を手に入れたの?」
と尋ねると、夫は
「そんなこと知らなくていいんだ。 とっておけよ。」
と答えました。 妻は
「教えてくれないなら、役所に訴えるからね。 それとも王様に王様の財産を盗んでいると言おうか?」
と言いました。 男は妻がそう言うのを聞いて怖くなり、白ねずみの王が渡してくれていることを妻に話しました。 妻はそれを知り
「そのねずみの策にやられているわよ。 チュレイの木を切ったら、金塊はもっとたくさん手に入れられるわよ。 白ねずみの王はそのチュレイの木から金を持って来ているんでしょ。」
と夫に言いました。 夫は妻の言うことを聞いてそれを信じました。 朝になって、チュレイの木を根こそぎ切ってしまいました。 ところが、どこにも金塊は見つかりませんでした。 白ねずみの王はチュレイの木のところから逃げ去ってしまいました。 夜になって、白ねずみの王は仲間を連れて男の家に忍び込み、金を全て持ち去ってしまいました。
http://www.geocities.jp/sabaikumae/folktale/japanese/02_16.html
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