No.0328
おふねがわ
御船川

放送回:0205-B  放送日:1979年10月06日(昭和54年10月06日)
演出:近藤英輔  文芸:沖島勲  美術:青木稔(久保陽彦)  作画:上口照人
鹿児島県 ) 17514hit
あらすじ

昔々、鹿児島県の甑島の中津川の中ほどに大きな池があった。回りをくすの木が囲み、うっそうとして薄気味悪い池だった。

その池には何人もの人を飲み込んだ大ウナギが住んでいて、噂を聞いた腕に覚えのある強者がやってくるのだが皆飲まれてしまい一人として生きて帰ったものがなかった。

あるとき、日傘山という島の神社の神主さんが一計を案じて退治を決心した。見物人が見守る中、長いふんどしを着けた日傘山どんが池に入ったが、やがて見事に大ウナギを引き上げることに成功する。

この話は早速殿様の耳に届き、褒美をとらせたいが何がよいかと聞かれ、船を一艘もらった。日傘山どんは殿様からもらったお船を池の真ん中に繋いだが、ただそれを眺めるだけだった。たぶん、大ウナギを供養するためだったのかもしれない。

お船はいつしか朽ち果て、なくなってしまった。島の人はそのあたりの川をお船の川と呼んでいたが、そのうち御船川と呼ぶようになった。

(投稿者: みけねけ 投稿日時 2012-6-17 11:40 )


ナレーション市原悦子
出典鹿児島のむかし話(日本標準刊)より
出典詳細鹿児島のむかし話(各県のむかし話),鹿児島のむかし話研究会、鹿児島県小学校教育研究会国語部会,日本標準,1975年01月20日,原題「御船川」,文「松ヶ野盛文」
場所について甑島(こしきじま、地図は適当)
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地図:甑島(こしきじま、地図は適当)
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※掲載情報は 2012/6/17 12:33 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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みけねけ  投稿日時 2012/6/17 11:40 | 最終変更
台風も接近し、昨日からの雨が一段と強まっている今日の鹿児島です。父の日なんですけど、何にもしないついでに、この話を見ました。
鹿児島のお話というだけあって、登場人物の眉は太く、主人公なんか西郷さんそっくり。定番の「おいは○○でゴワス」という台詞とイントネーションはバッチリ鹿児島弁。
(西郷さんって、こんなこともしてたのねと、そう思っちゃうくらい)
だけど、そのほかの登場人物は熊本弁風だったり関西風だったりと、テレビによくある解釈。聞いたところによると、生の鹿児島弁ではさっぱりわからなくなるので、「鹿児島風味であるというサイン」として、あの誤解調の鹿児島弁が利用されているとか。「あっ、鹿児島ですね」という、それ狙いの。他県の方へのサービスというか。
お話は甑島ですね。川内・阿久根の近くなのであそこは鹿児島弁です。

動画はアニメーションならではの退治の場面描写が豊富ですけど、そこは動画のお楽しみということで、あらすじは地名の由来系の話としてそこを中心に書いてみました。
毎度練習不足で済みません。
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