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No.0026
ききみみずきん
ききみみ頭巾
高ヒット
放送回:0013-B  放送日:1976年01月03日(昭和51年01月03日)
演出:まるふしろう  文芸:沖島勲  美術:馬郡美保子  作画:樋口雅一
沖縄県 / 岩手県 ) 101182hit
あらすじ

お爺さんが柴刈りから帰る途中、子狐が木の実をとろうとしていた。お爺さんが木の実をとってやると嬉しそうにしていつまでもお爺さんの後ろ姿を見送っていた。

ある日、お爺さんが町まで出かけて遅くに帰ってくると、先日の子狐が手招きしている。ついていくと、お母さんぎつねのいる家に案内された。お母さんぎつねは息子のお礼にとなにやら汚らしい頭巾をくれた。

翌日お爺さんが薪割りをしていると、懐から頭巾が落ちたので、ためしにそれをかぶってみると、雀の話し声がわかるようになった。これは不思議な頭巾だと言って、それ以来お爺さんはいろいろな動物の話を聞いて楽しんでいた。

そんなある日、木の上で二羽のカラスが話しているのを聞くと、長者の娘の病気が楠の祟りによるものだという。そこでお爺さんは長者の家を訪ね、夜、蔵の中に泊まって、外で楠が話しているのを聞く。それによると、楠が祟っているのは、新しい蔵が楠の腰の上に立っているからだと知る。

翌日そのことを長者に言い、早速蔵をどかすと、娘はすっかり元気になった。喜んだ長者はお爺さんにたくさんの褒美をあげた。お爺さんは狐の好きな油揚げをどっさり買って帰った。

(稿: 蔵人 本掲載日2012-8-14 14:29 )


ナレーション市原悦子
出典(表記なし)
DVD情報DVD-BOX第5集(DVD第22巻)
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追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第5巻-第025話(発刊日:1976年8月10日)/童音社BOX絵本_第40巻(発刊日不明:1970~1980年頃)/国際情報社BOX絵本パート1-第025巻(発刊日:1980年かも)/二見書房まんが日本昔ばなし第1巻-第02話(発刊日:2005年10月17日)/講談社デラックス版まんが日本昔ばなし第27巻(絵本発刊日:1985年04月15日)/講談社テレビ名作えほん第008巻(発刊日:1977年9月)
サラ文庫の絵本より絵本巻頭の解説によると「沖縄地方の昔ばなし」
童音社の絵本より絵本巻頭の解説(民話研究家 萩坂昇)によると「岩手県の昔ばなし」
講談社のデラックス版絵本よりむかし、人間は自然と一体となって暮らしていました。鳥や木や動物たちもみんな仲間だったのです。鳥のさえずりや木々のざわめきが、何か話し合っているように聞こえるのは、彼らのそうした生活環境から得た実感でしょう。心優しいお爺さんは、キツネに親切にしたお礼に、動物や木のおしゃべりがわかる「きき耳ずきん」を手に入れ、彼らの話から長者の娘を病気から救うという手柄を立てたのでした。生きているのは私たち人間だけではない、木も鳥も、小川さえも、みんな生きているんだということを、あらためて思い知らされます。(岩手地方のお話)
講談社の300より書籍には地名の明記はない
レコードの解説よりLPレコードの解説には地名の明記はない
このお話の評価9.1250 9.13 (投票数 16) ⇒投票する
※掲載情報は 2012/8/14 14:30 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
6件表示 (全6件)
日清皿太夫  投稿日時 2021/11/8 22:56
 キツネの家にタンスがあるんかーい!なんてツッコミを入れる薄汚れた大人でも、この回は傑作と思えます。時代劇専門チャンネルで初めて観たと思いますが、高画質化の恩恵もあって造りの丁寧さに見惚れてしまった。重厚な背景画はギザギザと厚塗りのゴッホみたいな筆致やコラージュ感がよく分かり、アニメっぽい登場人物が動き回ればクロサワの『夢』みたいに見えて来ますよ。ますます4K化待望~。マジックのハンカチみたいに柔らかそうな頭巾!土蔵がスッテンコロリンというモンティ・パイソン風のデフォルメ感も心地良い。毎度の尺でありながら中身の詰まっていて、物語の起承転結もバランスが良い。頭巾をかぶっては外し効果を確かめる場面は音の編集、セリフの切り替えも不自然さが無い。

 カラスの喋り方はうっすら粗暴。高貴・上品にする必然性も感じないけれど(苦笑)。『銀河鉄道の夜』の直後くらいに小林D、芝山D、河内Dが作ったNHKのアニメ『おねがい!サミアどん』には、主人公がカラスの気持ちを知るという『昔ばなし』感に満ちたエピソードがありました。
 最近はカラスも魚も一般的な認識よりずっと高い思考力を持っている事が分かっていて、ネコ、イヌ、鳥の鳴き声から気持ちを一部掴めるようになりました。樹木を診察するお医者さんも居るし、研究者には「ききみみ頭巾」や『ニルスのふしぎな旅』の世界も入口が見えて来たのでは。
ゲスト  投稿日時 2020/7/3 20:48
お爺さんのと狐の暖かい話だと思いました。
ゲスト  投稿日時 2018/1/17 12:45 | 最終変更
懐かしいお話に、内容を忘れてしまい、見させていただきました。ホッとしました。ありがとうございました。
あやくじらのにわ  投稿日時 2017/7/11 2:51
かわいい絵柄
のきつねもおじいさんも一番好きなお話です。しゃべる庭の木々たちもカワイイので印象に残っています。
ゲスト  投稿日時 2016/2/17 19:46
秋の紅葉や色付いたブドウの暖かい色合いに癒されます
おじいさんが薪割をするシーンで毎回飛び上がるのが可愛いです
匿名希望  投稿日時 2014/7/17 15:57
おじいさんとキツネのほのぼのとした話が印象的です。
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