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No.1249
かたかけじぞうさま
肩掛地蔵さま

放送回:0789-A  放送日:1991年03月23日(平成03年03月23日)
演出:森川信英  文芸:沖島勲  美術:青木稔  作画:森川信英
富山県 ) 10234hit
あらすじ

昔、重兵衛という大変信心深い男がいた。重兵衛の畑の近くには、肩を寄せ合うように並んでいる地蔵さまがあり、毎日重兵衛はその地蔵さまを拝んでから畑に行くことが日課だった。そんなある夜、重兵衛の夢枕にあの肩掛け地蔵さまが現れ、「信心深い重兵衛よ、何か不足の物があればなんでも貸してあげよう。欲しいものの名を言い、わしらの肩の間をくぐれば、欲しいものが出てくる。」

翌朝、重兵衛は肩掛け地蔵さまの所へ行ってみた。しかし、どう見ても肩の間はくぐれそうにない。そこで「新品の鍬を貸してほしい。」とお願いした。すると、不思議と肩の間をくぐり抜けられた。抜け終わると本当に新品の鍬が出てきた。重兵衛はその鍬で畑仕事を済ませ、丁寧に洗い、肩掛け地蔵さまに返しにいった。すると鍬は、地蔵さまの肩の間に吸い込まれていった。

数日後、重兵衛は地蔵さまに今度は「明日寄り合いがあるので、お膳とお椀を貸してほしい。」とお願いし、肩の間をくぐった。すると見事なお膳とお椀がいくつもでてきた。翌日、重兵衛の家で寄り合いが開かれた。集まった村人たちから、見事できれいなお膳とお椀を大変珍しがられた。そのお膳とお椀を見ているうちに、重兵衛の顔つきが変わり「1つだけなら、返さなくてもいいだろう。」と思いはじめ、お膳の一式を天井裏に隠してしまった。

そして、その翌日何食わぬ顔の重兵衛は、地蔵さまにお膳を全部返すふりをした。幾日かして重兵衛は、「今度は餅をついて食いたいので、臼とキネを貸してほしい。」とお願いし、肩の間をくぐろうとした。しかし、どうやってもくぐることができなくなった。その時肩掛け地蔵さまから「重兵衛よ、まだ貸したものを返しておらんじゃろう。」という声がした。重兵衛は急いで隠したお膳を地蔵さまにかえして、一生縣命に詫びた。だが、二度と肩掛け地蔵さまからはなにも貸してはもらえなかった。それでも重兵衛は、肩掛け地蔵さまの信心を忘れなかったという。

(投稿者: マニアック  投稿日時 2011-7-26 21:10 )


参考URL(1)
http://www.stones.jp/area_toyama/c_tateyama/tateyamado07_130526.html
参考URL(2)
http://ishidas.noblog.net/blog/a/11491757.html
ナレーション市原悦子
出典富山県
場所について中新川郡立山町日中の肩掛地蔵(この辺りか?)
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地図:中新川郡立山町日中の肩掛地蔵(この辺りか?)
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※掲載情報は 2011/7/26 23:15 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
4件表示 (全4件)
ゲスト  投稿日時 2015/10/7 20:54
旧立山道 滑川~上市~岩峅寺
途中で 日中集落を通ります。
http://2802rzm.ojaru.jp/2011haikai_log/2011_tateyamamichi.html
ゲスト  投稿日時 2015/10/7 19:53
地図を見て
富山県道167号線 は、東にほぼ直ぐに伸びていますが、
昔は、段丘を直に登る道よりも、
段丘の低部で北に進むみながら登っていく道があったと思われます。
登った先には 肩掛地蔵様 が見えてきます。
肩掛地蔵様の、畑を超えて西に進むと 白雲寺があり、
(きっと畑にあった畦道は畑の整地でなくなったのかも知れません)
北に進むと道沿いに 日置神社 があります。
ですので、肩掛地蔵様は 道標の役割があったものと思われます。
今はなぜこの場所にあるか分からなくなっているようです。
ゲスト  投稿日時 2015/10/7 19:33
このお話は
古代の農村では地主や富裕者等が、道具を貸していた名残りがあるように思えます。
そして、子供に嘘や約束の履行などの戒めを伝える教訓話でもあるようです。
マルコ  投稿日時 2013/8/7 14:13
富山県立山町「柴山の道標石」のほど近くに、「まんが日本昔ばなし」のモデルとなった「肩掛地蔵」が立山町日中(にっちゅう)にあるみたいです!!

 立山町「柴山の道標石」の十字路に近い柴山の交差点から富山県道157号線を滑川・上市方面に向かって歩き、最初の信号を左折すると立山市街に向かう富山県道167号線になります。

そこから、右側の田んぼを注意深くみると、農道を20~30メートル入ったところに、小さなお堂がひっそりと建っています。写真でいえば、右側縁のほうになりますが。もう、これだけでもなにか物語が出来そうな雰囲気を感じてしまいます。

表と裏が素通しになっている地蔵堂の中には、小さな二体の石仏が肩を寄せ合うように少し離して置かれ、ブロック位の大きさの石が、肩組みををしているかのように二体に架けられています。ほんとに不思議な地蔵様です。

潜り抜けることを今も考える「まんが日本昔ばなし」のモデル・立山町「肩掛地蔵」
http://ishidas.noblog.net/blog/a/11491757.html

立山道を歩く:まんが日本昔ばなしの「立山町日中の肩掛地蔵」に寄ってみた
http://www.stones.jp/area_toyama/c_tateyama/tateyamado07_130526.html
に詳しい情報と、写真が載ってます!!
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