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No.0107
じゅうにしのゆらい
十二支の由来
高ヒット
放送回:正月特番  放送日:1977年01月02日(昭和52年01月02日)
演出:堀口忠彦  文芸:沖島勲  美術:堀口忠彦  作画:近藤喜文
東北地方 / 静岡県 ) 257219hit
あらすじ

大昔の話。神様が「一月一日の朝、一番から十二番目までに来たものを1年交代で動物の大将にする」という手紙を書きました。

それを受け取った全国の動物たちは、自分が一番になろうと翌朝まだ暗いうちから一斉にスタートしました。でも猫だけは「一月二日の朝」とネズミから聞いていたので、出発しませんでした。犬と猿は最初は仲良く並んで走っていたのですが、そのうち必死になってしまい、とうとう丸木橋の上で大げんかを始めました。

いよいよ新年の太陽が昇った時、前日の夕方から出発していた牛が一番に現れました。しかし牛の背に乗っていたネズミが、「神さま、新年おめでとうございまチュゥ」と、牛の背中からぴょんと飛び下り、神さまの前に走っていきました。一番はネズミになってしまったので、牛は「モゥモゥ!」と悔しがりました。

続いて虎が到着し、そして兎、龍がやってきました。こうして次々に動物たちが到着し、蛇、馬、羊、猿、鳥、犬、猪、カエル、の順番となりました。13番目になってしまったカエルは、がっかりして「もうカエル」と言って帰っていきました。

さて、神さまと十二支たちの酒盛りが始まりましたが、犬と猿はまだケンカをしていました。そこへすごい剣幕で猫が現れ、ネズミを追いかけまわしました。だから、今でも猫はネズミを追いかけていて、犬と猿は仲が悪いという事です。

(紅子 2011-11-5 4:32)


ナレーション市原悦子
出典(表記なし)
DVD情報DVD-BOX第4集(DVD第20巻)
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追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第14巻-第069話(発刊日:1977年4月15日)/童音社BOX絵本_第68巻(発刊日不明:1970~1980年頃)/二見書房まんが日本昔ばなし第4巻-第16話(発刊日:2005年12月7日)/講談社デラックス版まんが日本昔ばなし第46巻(絵本発刊日:1986年01月15日)/講談社テレビ名作えほん第018巻(発刊日:1977年12月)
サラ文庫の絵本より絵本巻頭の解説によると「東北地方の昔ばなし」
童音社の絵本より絵本巻頭の解説(童音社編集部)には、地名の明記はない
講談社のデラックス版絵本より子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥。十二支は、今日生まれ年として知られていますが、昔は時刻や方角にも使い、夜中の十二時ごろを子の刻、昼の十二時ごろを午の刻というなど、とても身近なものでした。午前、午後もここからきた言葉なのです。また、十二支は中国から伝わったもので、本来は動物ではありませんでした。それが、後に子(し)をねずみ、丑(ちゅう)をうしと読むようになり、動物と同一視されたと言われています。生活に密着したものだっただけに、誰もがなぜ十二支ができたのかという疑問を抱いたにちがいありません。この「十二支のゆらい」も、そうした過程で生まれた話なのでしょう。順番の由来とともに、各動物の特性がおもしろく語られています。(静岡地方の昔ばなし)
講談社の300より書籍には地名の明記はない
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※掲載情報は 2011/11/5 4:32 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
8件表示 (全8件)
ゲスト  投稿日時 2020/10/6 17:49
十二支って 日本だけではないんですね。ロシアも中国もベトナムもある東南アジアでは採用している国が多いみたいですね。みんな同じ年は同じ干支です。
Perenna  投稿日時 2020/6/16 23:15
静岡県の民話で似たような話が、未来社の「遠江・駿河の民話」にも収録されています。
「猫と十二支の話」という題名で、原話は清水市となっています。
「おしゃかさまが、まだご存命のころのお話です。ある年のこと、動物たちを集めて、宴会を開くことになりました。みんなその日のくるのを楽しみに待っていました。」という書き出しで始まっています。
ねずみを始めとして十二匹の動物たちがおしゃかさまに面会すると、おしゃかさまはこうおっしゃいました。
「みんな、ようきてくれた。今日から暦を定めて、お前たちの名前で十二支としたい。」
もちろん猫はねずみにだまされて、宴会の次の日にやってきます。
こうして、猫は十二支に入ることもできず、ねずみと猫は敵同士になりました。
というオチです(笑)
この昔話はどこの地方でも、必ず似たり寄ったりの話が伝えられています。
講談社のデラックス版絵本はどの本を参考にして、静岡地方の昔ばなしとしたのでしょうか?
ゴンザ  投稿日時 2020/4/25 22:51
猫が「みんなのうた」のひげなしゴゲジャバルに出てくる猫に瓜二つですね
蝮が腹英  投稿日時 2018/4/15 18:12
イタチに嘘の日にちを教えたのは恐らくねずみだと思います。何故かというと、イタチはねずみを食べますからね。
勝手なこと言ってごめんなさいm(_ _;)m
ゲスト  投稿日時 2016/8/31 7:48
実はこの時イタチも参加しようとしていたが誰かにに嘘の日にちを教えられて参加できなくなっている。神様はイタチがかわいそうなので、月の最初の日をイタチの名前から「ついたち」と呼ぶようにしたらしい
ゲスト  投稿日時 2016/3/4 14:34
もしかして手前から2列目の右端、半分見切れているカエルでしょうか?
ゲスト  投稿日時 2016/3/1 15:13
そんなところにピョン吉くんが??
本日CSで十二支の由来があるので楽しみに見てましたが見つけられませんでした!残念!
ぱぺろん  投稿日時 2014/7/14 5:02
4分48秒付近、カエル集団、画面向かって2列目の左端にど根性ガエルのピョン吉がカメオ出演。
近藤喜文氏の遊び心でしょうか。
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