鉄砲打ちの男が、山小屋で鉄砲を磨いていると、一本足で一つ目の化け物が訪ねてくる。
そして男に、自分は良い化け物だが最近悪い化け物が現れるので退治してくれ、と頼み込む。 男は半信半疑ながらも引き受けるが、念のため弾を一個隠し持っておく。
そして良い化け物の案内で、悪い化け物が現れる場所に行く。急に良い化け物が怯えだし、どこかの陰に隠れ出す。と同時に、悪い化け物とやらが現れる。
男は、昨夜教わったとおりに悪い化け物の弱点である額のコブを狙い、鉄砲で戦う。かなり手に汗握る戦いの中、良い化け物が密かに男が打った弾の数を数えている。そして、見事に額のコブを打ち、男が勝利する。
男が満足気に良い化け物に近づくと、徐々に表情を変え、今度は良い化け物が「もうお前に用はない」と男に襲いかかってくる。男は隠していた弾をすかさず鉄砲に入れ発射し、化け物のコブを打ち抜き、倒す。
(引用/まんが日本昔ばなし大辞典)
ナレーション | 市原悦子 |
出典 | 宮崎の伝説(角川書店刊)より |
出典詳細 | 宮崎の伝説(日本の伝説31),竹崎有斐,角川書店,1979年2年20日,原題「七ッ山」 |
場所について | 祖母山のふもと(地図は適当) |
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