角のある子馬 についてのコメント&レビュー投稿
昔、日立の国に野々平(のんのんだいら)という小さな山間の村があり、村はずれの丘の上に伊平衛(いへい)という男が一頭の雌馬を飼っていた。 この雌馬、ある日子馬を産んだのだ...…全文を見る

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投稿者:御池茜 投稿日時 2012/9/6 7:34
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いやはや驚いた。
「まん昔」ではその画風とあいまってほのぼのとした作品の多かった
池原昭治回でこんなダークな作品があるとは。

角のあるアオを殺せと毎日押しかけてきたり、それが出来ない伊兵衛を
村八部にすると脅しをかけてきたり、脅迫に屈してアオを手放した伊兵衛に
対し村の風水害の原因をアオの祟りとして伊兵衛宅に殴り込んできたりする
悪意に満ちたのんのん平の村人たちの“にんげんてみにくいな”な描写に
圧倒された。

「空を飛んだ黒駒」では黒駒はラストで天に昇って龍になったが
村を襲った風水害の原因が花ノ木川に沈められたアオが
龍に転生した事によるものだったとしたら・・・。

ひょっとしてアオは人間を試す為に天から遣わされたのかも知れない。
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投稿者:ゲスト 投稿日時 2012/9/9 19:50
村人は角の生えた子馬を見て、驚きを通り過ぎて恐怖を感じたのでしょうね。集団狂気とはまさにこの事で、閉ざされた村という小さな集合体では仕方なかったのかもしれません。

おんぶ狐や、やさしい嫁さん、密僧坊などで想像できるように、年寄りや田舎者が現代の私たちと比べて「ほんわか気質で優しい人々」というわけではなく、そもそも人間とは昔も今もあまり本質は変わっていないと思います。
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投稿者:のんの 投稿日時 2012/9/10 0:25
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このお話は本当に衝撃的でした。
集団狂気、まさにその通りですね。
悲しすぎて見たのは一度きりですが、内容は覚えていました。
群集心理は恐ろしい物ですね。
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投稿者:トモメル 投稿日時 2014/7/24 11:17
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村人たち、恐ろしいすぎです。
今も変わらないのかな?閉鎖社会って本当に怖いです。
都会に住んでいるので、村には住めないとつくづく感じるお話でした。

伊兵衛さんは、お坊様や高い身分の方など村以外の人には相談出来なかったのでしょうか?
また、江戸や水戸など町へ出て、生きていく選択はなかったのでしょうか?
救いのないお話を観て、本当に悲しかったです。
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投稿者:県民 投稿日時 2018/3/23 10:59
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今も昔も変わりませんね。
情けないですが、茨城県北の気質なんでしょう。
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投稿者:ゲスト 投稿日時 2018/5/6 1:01
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理不尽極まりない話。
疫病や災害が何者かの祟りだと信じられていた時代には人々は恐怖を感じたのかもしれないが、現代でも村社会で時々事件がありますね。

どうしてこんな悲しい結末になってしまうのか。。。
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投稿者:ゲスト 投稿日時 2018/5/9 21:19
伊兵衛さん、このような村人とは付き合わない事をお勧めします。
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投稿者:ゲスト 投稿日時 2018/5/19 22:02
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時代にもよるけど、江戸時代半ばだと、農民は畑がある以上、そこから引っ越しは勝手に出来なかった。
やっぱり農村からどんどん江戸へ人がきて、江戸が人口過剰になったから、法律で禁止されてしまったんだと。
村の外に相談も危険。村に五人組とか自治集団があると、そこで解決させる。
これも今で言う条例みたいな地方の法律で決められてたから、それに違反すると罰せられる。
そこ考え合わせると、そういうおかしな規則の被害者たちがたくさんいたと思う。
ここでは馬だけど、これが人間だったら?と思うと恐ろしい。
ちょっと肌の色が黒かったり、頭が良すぎたり運動神経良すぎたりと、個性的な子が生まれたら?
アオのお話はそういう、被害者全員のたとえ話の集合体なのかもね。
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投稿者:常陸っ子 投稿日時 2018/11/29 19:02
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 私が読んだ'84年 茨城のむかしばなし 絵本では蛇馬というもので、普通の農家の家に仔馬が産まれたが体は蛇、頭は馬で馬小屋の横棒に巻き付いている。それを見た村人は主に縁起でもない、殺せと言ったが、殺さない。仔馬はニョロニョロ歩いている。ある時、もう我慢ならねえと村人は主のいない隙に仔馬を殺して花貫川に沈めた。良かった安心したと思ったら穏やかな川が増水し、三日三晩も暴れ狂った。こうしてノノダイラと言う所は無くなった。今でも沢に耳を近づけると仔馬の悲しい声が聞こえる。

 という話でした。うろ覚えですけれど。
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